「もう3ヶ月、夫に触れられてない…」必死で愛を取り戻そうとした妻が、夫から言われた衝撃の一言

–妻たるもの、夫に愛されなくてはいけない-

そんな強迫観念のごとき価値観が今、巷に蔓延しているという。

SNSには自称・愛され妻の投稿が自慢げに並ぶ。さらには“愛され妻”になる方法をレクチャーする講座まで存在し、悩める妻たちが殺到しているというのだ。

「私も、“愛され妻”になりたい...!」

必死で愛を乞うあまり、狂っていく女たち…。

愛され妻ブログを開設し人気を博したものの、実際の結婚生活は破綻していた麗子。そんな麗子のブログや書籍の読者たちも皆、愛され妻になりたい一心で狂っていく−。

前回登場したのは、愛されることを諦めた女・香澄。

今回は、香澄の友人で、愛され妻ブログの熱狂的な読者・京香の物語。

京香の嘆き:「あんなに愛してくれた夫が、別人のように冷たくなった」


タイトル:どうして、夫婦の愛は冷めてしまうのでしょうか?

こんにちは。

早いもので8月も後半に差し掛かっていますが、エレガントな愛され妻の皆様は、いかがお過ごしでしょうか?

さて、私のもとには日々、多くのメッセージが届きますが、その中には、こんな悩みを抱える方々が非常にたくさんいらっしゃいます。

—どうして夫に愛されなくなってしまったのか、わからないんです。
—結婚当初は確かに愛されていたのに、一体何がいけなかったんでしょうか。

こうした悲痛な声を聞くたびに、私は必ず、相談者の方にご夫婦の状況を事細かにお尋ねします。夫婦それぞれの職業や年収、趣味嗜好、そして夫婦間のパワーバランスや、普段どんな会話をしているかまでも。

そうすると、悩めるご夫婦の皆様には、不思議と、共通点があることが多いのです。

ーこの続きは、サロンメンバーの皆様のみにご案内いたしますー

***

私が、麗子さんの愛され妻ブログと出会ったのは、あることに悩んでいたのがキッカケでした。

友人たちから「ラブラブ夫婦」と冷やかされるほど仲の良かった私と夫。それなのに、その夫から3ヶ月、全く触れられていないということに、あるとき気がついたのです。

結婚歴の長い親友に相談すると、「3ヶ月なんて、レスの域に入らないわね」なんて笑い飛ばされてしまい、真剣に取り合ってくれません。なぜって、親友はもう2年にも及ぶというのです。

それで私は、あまり深く考えすぎるのはやめようと自らに言い聞かせ、日々をやり過ごしていました。だけどそうしているうちにさらに3ヶ月が経過。つまり、半年間“何もない”のです。

しかも、夫の日頃の態度もそっけなく、明らかに前より冷たくなった気がします。

—これは、愛が冷めてしまったということなの…?

私はどんどん不安に駆られていきました。このまま放置しておいたら、親友みたいに取り返しのつかないことになってしまう。

そうなる前に、夫の愛を取り戻さなくては。そこで私は、立ち上がったのでした。

ラブラブだった京香と夫との間に、何が起こったのか…?

愛がすべての、“超”年の差婚


私が結婚したのは、今から2年前。35歳の時でした。

実は、夫は私より10歳年下なんです。結婚当時、彼は25歳。

私は、日系の大手食品メーカーに勤めていましたが、彼は同じチームの後輩。社内恋愛でした。

同僚たちも大層驚いていたし、25歳という若さの年下男との結婚を、周囲は大げさなまでに騒ぎ立てました。

私の友人は華やかな子が多く、皆、20代後半くらいで年上の経営者や外銀男などを射止め早々に結婚しています。

彼女たちは、いわゆる裕福な結婚生活を謳歌していましたが、もはやそうした暮らしも日常化し、刺激を失いつつある中で、「年下の若い男」という甘美な響きは、羨ましい以外の何物でもなかったようです。

「どうやったら35歳で、25の男なんて捕まえられるの!?」

秘訣を教えてくれ、と言わんばかりの真剣な表情で、そんなことを聞かれたりもしました。

友人たちは本当にびっくりしたようですが、私自身はさほど驚いていませんでした。

...だって、私昔から、年下には異常なほどモテるんです。

見た目年齢はかなり若いと言われます。それでいて、若い女にはない経験値の高さと落ち着きが、20代の男の心を掴むんでしょうか。


だけど友人たちが同時に、私の結婚に対して、少し憐れみのような感情を抱いていたのもわかっていました。

「若くて羨ましい!」と言ったあとで、彼女たちは必ずこんな言葉を口にするのです。

「まだ25歳じゃ、お金はないだろうけど大丈夫?まあ、京香が必死で働いて、稼ぐしかないねー」
「え?引越ししないで京香のマンションで暮らすの?ちょっとちょっと、まさかヒモ男じゃないでしょうね(笑)」

...ああ、今思えば、こういうのを「マウンティング」って言うのかしら?

だけど、マウントを取られたら、取り返したくなるのが女の性というもの。私も内心では、彼女たちの夫と自分の夫を比較して、嘲笑していました。

—中年の男って身体つきもダラシないし、みっともないわ。うちの夫は若くてよかった。

だから、年の差婚を他人からどう揶揄されようと、気にも留めていなかったのです。ハイスペ婚なんて興味ない。若さ、そして愛があればそれで良いのです。

彼から甘い言葉を囁かれ、求められるたびに幸せを実感していました。

それなのに、どこかで、何かが狂ってしまったようなのです。



「…それで京香さん、いつからご主人の態度が変わってしまったんですか?」

“レス歴半年”を経て、私は意を決して麗子さんにカウンセリングを依頼し、話を聞いてもらっていました。

レスに悩む京香に、麗子が告げたアドバイスとは…?

愛され妻代表による、カウンセリング


夫婦問題に悩み、もがいていた私は、Googleで「夫の愛」「取り戻す」などの検索ワードを打ち込み、必死になって方法を探しました。

...そしてたどり着いたのが、麗子さんのブログだったのです。

ブログの全文を読むには、サロンメンバーにならなくてはなりません。

29万という高額なサロン費用を払って入会し、さらに追加料金を支払えば、マンツーマンのカウンセリングをお願いできるというオプションがあります。

1時間で2万円という、これまた決して安くはない金額なのですが...夫の愛を取り戻せるのであれば安いもの。

そもそもこのカウンセリングが受けたくて、サロンにも申し込みをしたようなものなのです。

「今思えば、1年くらい前から少しずつ、態度も変わっていったような気がします。前は毎晩のように愛してるって言ってくれたのに、全く言ってくれなくなりました」

「そう…。1年前ね…」

麗子さんは、あくまで優しく、ゆったりとしたいつもの態度を崩さず、にこやかに相槌を打ちます。

だけどその目力は非常に強く、私の顔を真正面からじっと見つめたまま、決して目をそらしません。

はじめはその圧に戸惑ったのですが、不思議と話していくうちにその瞳に吸い込まれそうになり、言いにくいこともするすると勝手に口から飛び出してきて、彼女にはなんでも話せます。

「その…あっちの関係、がなくなったのは半年前からです…。前は、週に3,4回はあったのに…」

「何かその頃、家庭内で変わったことはあったのかしら?」

「あっ…。1年前くらいに、私、転職をしたんです。それまでは夫と同じメーカーで働いていたんですが…」

結婚して、1年が経った頃のことです。

私は大学時代の先輩から誘ってもらい、彼が経営するベンチャー系の広告代理店に転職をしました。

35歳を過ぎて未経験の業界に転職できるチャンスはなかなか無いと思うので、これも人脈の賜物でしょう。しかも、順調に業績を伸ばすベンチャー企業に転職したことで、お給料も跳ね上がりました。

但し、仕事はかなり忙しくなりました。先輩は私を見込んで様々な仕事を任せてくれ、残業は多いですがやり甲斐があるし不満はありません。

年収の上昇率だって、日系メーカーでは頭打ちのところがありますが、ベンチャーでは成果に応じてぐんと伸びていきます。

前職にいた頃は、夫婦合わせてようやく世帯年収1,500万といったところ。夫は転職する気が無さそうでしたから、ここは私が、と覚悟を決めての転職でもありました。

今の時代、妻より夫が稼がなくてはならない、なんていう価値観はもう古いと思います。しかも私は、夫より10も年上の姉さん女房。キャリアだって必然的に私の方が上になります。

私がそこまで話し終えると、麗子さんは、考え込むようにして腕を組み、それまでこちらを凝視するように向けていた目線を、ようやく外しました。

眼力の圧から解放され、私も少しほっとしてティーカップに手をつけます。

麗子さんはしばらくして、「私、思うのだけど」と言って語り始めました。

夫婦仲を取り戻そうと必死でもがく妻に向かって、夫が放った衝撃的な一言

時代が変わっても、男の本能は変わらない


「時代がいくら令和になろうと、男と女の本能って、太古の時代から何ら変わらないんじゃないか、って思うのよ。諸説あるようだけど、その昔、男は狩りに出て獲物を捕まえ、女は木の実を採って子供を育て、家庭を守ったっていうでしょう。

そのバランスは、現代、女性の社会進出によって崩れつつあるわ。…でもね、本能は変わらない。男は本来、外で狩りをして家族を養っていた生き物だから、それによって存在意義を実感する生き物なのよ」

そのあとも麗子さんが話してくれたことは、私にとっては、目から鱗でした。

彼女曰く、10歳という夫婦の年齢差による、経験値やキャリアの差に加え、転職により私がさらにステップアップしたことが、彼の中に眠る男としての自尊心を深く傷つけているというのです。

「麗子さん、それじゃ、私どうしたら…」

すがるような思いで私が尋ねたそのとき、麗子さんは、手首に巻いたシャネルの腕時計にちらりと目をやると「あら、時間だわ」と呟き、そしてニッコリと微笑みました。

「続きはまた、次回にしましょう」


「結局2万も払って、答えが出なかったわ。また次回のカウンセリングで2万円か…」

商売上手な麗子さんの思う壺だとわかりつつ、やはりどうしても彼女の口から答えを導き出してほしいのです。

この法外な価格のサロンやカウンセリングで、彼女は一体いくら儲けているのでしょうか。そんな不信感はあるのに、なぜかやめられないのです。

「そういえば、麗子さん、素敵なシャネルの時計してたわね…。ボーイフレンドのツイードストラップ、いいなあ」

ふと思い立って私は、表参道のシャネルに立ち寄ることにしました。7月にはボーナスも出ました。頑張って働いた自分へのご褒美を買っても、何のバチも当たらないでしょう。

さすがに時計は買いませんでしたが、私は秋物のパンプスを購入して、上機嫌で家に帰りました。

...今日は日曜日。夫は家でゴロゴロしています。

「ただいまぁ」

案の定ソファに転がってスマホでゲームをしていた夫は、ちらりと一瞬だけ、帰宅したばかりの私に視線を送りました。しかし次の瞬間にはもう、スマホに夢中。

前だったら、帰宅するたびにハグやキスをしてくれたのに…。

「ねえねえ、せっかくのお休みなんだから、どこかにディナーに行かない?銀座の『オステリア ダ カッパ』っていうお店のね、雲丹のパスタを食べてみたいのよ」

甘えた声を出し、夫の二の腕をツンツンとつついてみましたが、彼はやはりゲームに夢中のまま。

「行かない」と一言答えただけでした。

その瞬間...半年間の我慢が限界に達したのかもしれません。私は夫のスマホを無理やり奪い取り、つい言ってしまったのです。

「ねえ、最近何なの?もう、私のこと好きじゃなくなったの!?」

夫は、突然金切り声をあげた私に驚いて、ようやく体を起こしました。

「いきなり何言ってんの…?そんなんじゃ…」

「だったら、どうして私の顔を見て話をしてくれないの?キスもハグもしてくれない。…それに夜だって。もう半年も無いんだよ、私たち!」

夫に面と向かっては、ずっと言えずにいた問題。それを、とうとう口にしてしまった。

夢中になってまくしたてていた私は、はっと我に返りました。

ところが、彼はぷいと顔を背けて、数秒黙り込んだあとでこう答えたのでした。

「ごめん。じゃあ本当のことを言うけれど…。もう京香のこと、女として見られないんだ…」


▶Next:8月30日 金曜更新予定
夫から衝撃的な事実を告げられてしまった京香。夫の愛が冷めた原因とは…?


▶明日8月25日(土)は、人気連載『1/3のイノセンス』

~同期の男に恋心を抱く杏(24歳)。けれど、恋人に選ばれたのは杏の親友だった…。それぞれの心中が複雑に交差するストーリー。続きは明日の連載をお楽しみに!

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