スマトラトラの雄、繁殖相手の雌を攻撃し死なせる 英ロンドン動物園で

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インドネシアのスマトラ島に生息するスマトラトラは、世界野生生物連盟によると個体数が400頭未満とされ、絶滅の恐れが最も高い「近絶滅種」とされている。ロンドン動物園では、飼育している雌のスマトラトラの“メラティ”(10歳)が2016年に双子を出産し喜びに沸いたが、今回新たに繁殖相手を引き合わせ子孫を残してくれればという望みをかけて、園のスタッフたちは1月29日に雄のスマトラトラを迎え入れた。

デンマークの「Ree Park Safari(リー・パーク・サファリ)」からフランスを経て、船でドーバー海峡を渡りロンドン動物園にやって来た“アシム”(7歳)は、メラティと隣接する囲いの中でスタッフらの観察下にあった。メラティとアシムは囲いを隔てて互いの姿を確認し、10日間で明らかに前向きな兆候を示していたことから、園側は2月8日に2頭を近距離で引き合わすことにした。

その朝、隣接したドアを開け別々の囲いにいた2頭を引き合わせた職員らは、離れて様子を見守っていた。「大型のネコ科の動物には、常に高いリスクを考慮し細心の注意を払って対応するよう努めている」と語る園側は、当然この日も様々な準備や予測をしていた。そしてスタッフの予想通りにアシムはメラティに接近したものの、互いに警戒心を露わにしていたようだ。やがて匂いを嗅ぎあったりと触れ合い始めた2頭は、突然攻撃的になった。

これを見たスタッフらは、大きな音を立てたり物を揺らしたり、アラームを鳴らしたりして2頭の気がそれるよう試みた。しかしアシムのメラティへの攻撃は止むことがなかった。その後、スタッフらはアシムをメラティから引き離して囲いの中へ入れ、すぐに獣医がメラティのもとに駆け寄ったが、残念ながら手遅れだった。この事故が起こったことで、トラの見物区域は終日閉鎖となった。園のスタッフ全員がこの悲劇に深い悲しみを寄せており、このような結果となったことを非常に残念に感じていると話している。

このニュースを知った人からは、「すごく残念で悲劇だ。でも10日しか経ってなかったのに2頭を引き合わせるなんて早すぎたのでは」「絶滅種ならなおさら動物園で囲われるべきではないと思う」「いろいろ使って攻撃している雄の気を引こうとしたようだけど、麻酔銃をさっさと使わなかったのはなぜ!?」「無理やり繁殖を強要するからこんなことになる。雌がかわいそう」といった声があがっている。

画像は『London Evening Standard 2019年2月8日付「London Zoo’s female tiger ‘overpowered’ and killed by potential mate after being introduced for first time」(London Zoo)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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  • 2/11 13:38
  • Techinsight japan

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この記事のみんなのコメント

1
  • トリトン

    2/11 14:19

    所詮ネコ科はこんなもの主にさえ攻撃するからな。

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