「日本人はいい人が多い。でも会社はお金に汚い」外国人労働者が見た日本企業のヘンな体質

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 外国人労働者の受け入れ問題で揺れる日本。13日、出入国管理法の改正案が衆院本会議で審議入り。改正案では、日本の“労働者不足”を背景に、これまでは高度な専門人材に限っていた外国人の就労資格を単純労働まで拡大するという。

 今後は外国人労働者が増えていくことが予想される。とはいえ、日本企業で働いている外国人労働者の中には、日本企業や従業員の体質に「これは本当にヘンだよ」と疑問や憤りを覚える人も少なくない。どういうことなのか?

◆外国人労働者が見た日本企業の「ヘンな体質」

「10分遅刻したら給料減らすと言われた。残業を15分してもタイムカード書くなと言われる。これは本当にヘン。日本人は会社の奴隷で喜んでいるのか」

 普段は温厚なインド人のラケスさん(30代・仮名)が、珍しく声を荒げる。彼は現在、都内の大手IT企業傘下会社でエンジニアとして働いているのだが、日本企業や従業員の体質に疑問を抱いており、怒りは爆発寸前だ。

「10時から仕事でも、みんな10分前にくる。その10分間も仕事してる。でもお金、会社払わない。休憩も1時間の契約なのに、みんな30分で済ませて仕事する。その30分はお金で戻してもらわないといけない、30分の残業代もらって当然。でも誰も言わない。なぜ?

 実はラケスさん、インドの国立大を卒業後にヨーロッパやアメリカ西海岸の大手IT企業で経験を積み、一昨年に来日。知人が経営するネットセキュリティ会社に勤務した後、日本人の妻と結婚。生活をより安定させるために、現在の会社に就職した。

「日本人はいい人が多い。でも会社はお金に汚い。お金をくれというと、みんな嫌な顔をする

◆飲み会の強要や日本人妻に関するハラスメントも…

 また、日本人の妻がいることで、日本人上司からは信じられないようなことを言われ、傷ついた経験もある。

 よかったな、ずっと日本にいられて。日本人になっちゃえば? この会社でずっと働きたいなら、文句ばかりを言うな――。

「私は奥さんが好き。でも、日本にずっといようなんて思わない。仕事はどこにでもある。日本にいたいから結婚したんじゃない」

 週に一度は上司主催の飲み会に駆り出され、飲みたくもない酒を強要され、飲めないと「日本人になじめない」と文句を言われ、そのうえ一回数千円の参加費まで徴収される。

 仕事の延長として飲み会があることは明白なのに、なぜカネを支払わないといけないのか。そうまでして同僚からのハラスメントに耐えなければならないのか。まったく理解ができないと憤る。それだけではない。

「自分のプロジェクトを終えると、他人のプロジェクトも手伝う。私は、私の分のプロジェクトをやって決まったお金をもらう約束。他人のプロジェクトを手伝っても、もらえるお金は増えない。手伝いされた方のお金は減らない。仕事が早く終わっても帰るのはダメ。仕事が遅くかかって(なって)も、残業のお金は出ない。日本人の理屈はよくわからない」

 日本人の我々にとってはギクリとさせられる指摘。確かにおかしい、不公平だと感じてはいても「それを言っちゃおしまいよ」といった空気があり、なんとなくやり過ごしてきたのも事実だろう。ラケスさんは続ける。

「インド人の優秀な人は日本に来ない。日本がよくない国になると、変な人ばかり来るようになる。それでいい?」

 そんな日本の実情を知る外国人たちからの鋭くも「まっとうな指摘」に、しっかりと答えられる人は少ないはずだ。今後、外国人の受け入れについて、日本企業やそこで働く従業員たちがどのように対応するのか。私たちにとって、考えることを避けられない問題である。<取材・文/山口準>

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  • 11/15 8:54
  • 日刊SPA!

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この記事のみんなのコメント

5
  • 陸耳!?

    11/17 0:43

    日本では会社に対して、正当な権利を主張するとそれは、「会社に不満があり文句を言うふとどきな奴だ!」とみなされ、排除されるか、自分から去っていく。したがって残った人間は権利を主張しない社畜ばかりになり、会社の絶対君主化はさらに進む。

  • 週に一度の飲み会…? 多いわ…。

  • トリトン

    11/15 17:18

    マサトさん自分の2度目の会社がそう社長の娘なので事務所でパソコン操作してものの20分くらいで後は頼むわね、ですからほとんどめったにいない、おまけにパソコン購入するのは良いけどセットの仕方知らなくて自分がセットと操作の説明する羽目に。

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