テネシー州に現れた超長い「ロール雲」に戦慄! アメリカ国立気象局も関心、UFO・気象操作技術との関連は!?

 水平に竜巻が起こったのか? アクロバット飛行の飛行機雲なのか? 迫力満点のビジュアルの“ロール雲”が撮影された。はたしてUFOとの関連はあるのか?

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■嵐の直後に豪快な“ロール雲”

 米・テネシー州ハーディン郡サバンナ某所で先日、豪快なビジュアルの“ロール雲”が撮影された。巨大なチクワか、あるいはロールクッキーかといった形状の雲が低い空に延々と伸びていたのだ。

 当日の現場では日中に雷鳴轟く激しい嵐に襲われた時間帯があったのだが、嵐が去った直後にこの雲が現れたということである。撮影したのはテネシー州アダムスビル在住のコルビー・ハットン君。この日、サバンナにあるハリソン・マクガリティ・ブリッジの見物に訪れていた最中での出来事であったということだ。

 旅から戻ったハットン君は、この写真を地元テレビ局「WMC-TV」に送った。彼もまたこの雲がどんな現象なのか、ひょっとするとUFOではないのかと疑問が膨らむばかりで専門家の意見を聞きたかったということだ。

 写真は局の気象予報士を通じてアメリカ国立気象局(NWS)にも送られ、専門家が詳しく検分したところ、UFOではなくロール雲(Roll cloud)であると結論づけられた。そしてこの珍しい現象を同局のニュース番組「WMC Action News 5」で取り上げて解説している。また、この写真は全国ネットの「FOX News」でも紹介されるほどのニュースバリューがあった。ただ、UFOの可能性がなくなったことは、少し寂しい気がするのだが……。

■嵐から切り離されて発生するロール雲

 WMC-TVの気象学者であるロン・チルダース氏によれば、この雲はアーチ雲(arcus cloud)の中でも特にレアであるロール雲であるということだ。水平方向にチューブ状に形成されるのは、弧立波(solitary wave)の働きであるという。

 アーチ雲は大別すると棚雲(shelf cloud)とこのロール雲に分けられるという。棚雲は激しい雷雨の前兆として“UFO型”の形状で現れることもある。いわゆる“スーパーセル”と呼ばれる巨大積乱雲もこの棚雲に分類される。

 嵐の先端や底部で発生する棚雲に対し、ロール雲は嵐から切り離されることで、空を水平に転がるように動き、チューブ状の雲を形成する。湿った空気の周囲の気流が温度差で回転することで、すだれで海苔巻きを巻くようにしてこのロール雲が形成されていくのだ。

 今回のロール雲は陸地で発生したが、確率的には沿岸地域で発生することが多いという。局所的な海風前線と内陸側の温度差のギャップがある場合に発生確率が高まる。

 嵐が弱まるにつれて、吹き下ろしの気流が巨大なロール雲を生み出し、ハーディン郡を貫くように伸びていく光景は驚くほど美しかったに違いないということだ。

 アメリカ国立気象局がこの写真を同局のフェイスブックに投稿したところ、多くの注目を集めてたくさんの書き込みが寄せられている。その中にはやはりUFOとの関連を疑う声も上がっている。また陰謀論の観点からは気象改変技術が使われた可能性も疑われてくるかもしれない。もしも内陸部でのロール雲の発生が今後増えてくるようであれば、話はまた違ってくるだろうか。
(文=仲田しんじ)

画像は「Wikipedia」より ウルグアイのリゾート地、プンタ・デル・エステのロール雲

  • 7/12 7:00
  • TOCANA

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