東京離婚事情:「まさか、自分の妻が...」夫が、妻の不貞行為を知った衝撃の一夜

夫婦とは、不思議なものである。赤の他人同士が一緒になり、そして家族となって家庭を築いていく。

しかし、厚生労働省が発表している人口動態統計調査によると、2017年度で21万2,000組の夫婦が離婚している。

—永遠の愛を誓いますか?

そう誓ったはずなのに、どうして離婚を選んだのか。踏み留まった方が良かったのか、それとも離婚して正解だったのか…。当人たちにしかわからぬ事情。

この連載では、離婚まで至った背景とその原因について探ってみた。

前回は、6年も交際したのに1年半で離婚した淳平に迫った。今週は?


名前:太郎
年齢:33歳
職業:外資系投資銀行勤務
年収:3,200 万
結婚歴:3年半
前妻の年齢と職業:31歳・事務職


「前妻の小百合とは、昨年離婚しました。とても可愛らしくて、可憐な女の子だったのですが...」

待ち合わせ場所の東京マリオットホテルにある『ラウンジ&ダイニングG』へ到着するなり口を開いた太郎。
現在、外資系投資銀行勤務。

休日のため私服で現れた太郎だが、カジュアルなスタイルの中にも清潔感の漂う雰囲気と、身につけていた高価な時計から外銀マンらしさが垣間見られる。

何よりもその所得は3,000万を超えており、婚活女子からすると喉から手がでるほど結婚したい相手かもしれない。

そんな理想の夫・太郎を手に入れた妻。

「前妻・小百合には、何も不自由はさせていなかったはずです。何よりも、僕たちは幸せな夫婦生活を送っていました」

美男美女夫婦として皆から羨望の眼差しで見られていた太郎たち。

しかしその絵に描いたような幸せは、一夜にして音を立てて崩れていった。


「ある日、僕は知ってしまったんです。妻の不貞行為を」


もともと低い太郎の声が、一段と重みを増した。そこには感情を抑えた中にも、どこか悲壮感が漂っていた。

夫が違和感を持つきっかけとなった、妻の発言とは?

「小百合との出会いは、食事会でした。最初は美人だな、くらいの印象でしたが、向こうから積極的にアプローチされて」

一見冷たそうに見える小百合。しかし実際に話すと家庭的な所があり、そのギャップにグッと来たそうだ。

しかし当時は遊び盛りだった太郎。

結婚する気なんて更々なく、小百合も遊び程度だった。そう軽んじていたが、小百合からの毎日のLINEに、“私が一番いい女だ”とまるで洗脳のような積極的なアプローチ。

「太郎ちゃんの結婚相手は、私しかいないよ♡私は絶対裏切らないし、ずっと太郎ちゃんのそばにいるから」

そんなことを度々言われながら、太郎は小百合にグイグイと押され続け、気が付けば結婚にまで至っていた。

小百合の友人は、「小百合がこんなに積極的になるのは珍しい。それくらい太郎くんに本気なんだと思うよ」と口を揃えた。

そして結婚を機に太郎はスパッと遊ぶのを止め、小百合を一心に愛した。彼女の要望には極力応えたし、小百合も大好きな彼と結婚という夢を叶え、望んでいた生活も手に入れてご満悦だったようだ。

しかし、そんな二人に決定的な亀裂が入る。

「僕が離婚した時、周囲は僕の方に非があって離婚したと思っていました」

しかし太郎が離婚した理由は、妻の裏切り行為だったのだ。

静かに始まっていた妻の裏切り行為


「正直、いつから妻の不貞行為が始まったのかは分かりません」

男というのは、何故か“自分の妻だけは浮気をしない”と信じている。

太郎も例外ではなく、最初は自分の妻が不貞をしているなんて想像さえしていなかった。

結婚後も何度か帰りが遅いことがあったものの、毎回“女友達と飲んでいる”と言っていた小百合に対し、何の疑いも持っていなかった。

「今から考えると、急に夜出かける頻度が増えていた。多分、そのあたりから始まっていたのかな…」

そもそも女は、基本的に“男は浮気をするものだ”と最初から疑ってかかっている。

信頼しながらも、常日頃からセンサーを働かせ、少しでも夫が不自然な行動を取ればすぐに気がつく。

女の第六感は、常にフル稼働しているのだ。

その一方で男性は意外にも鈍感で、妻の変化や秘密裏の行動に気が付かぬことが多い。100%信頼しており、気が付いた時には既にことは済んでいるか、引き返せない事態になっている。

「僕は海外出張も多いのですが、その時に彼女が遊び呆けているなんて思いもしなかった。安心しきっていたんです。まさか、浮気をしているなんて…」

言葉を詰まらせる太郎。

太郎も、妻を過信していた一人だった。

「忙しくてなかなか相手をしていなかった自分もいます。でも十分な生活費を与え、良い家も与え、何不自由なく暮らしていた。それなのにどうしてあんなことをしたのか、未だにわかりません」

しかし何故妻の不貞が発覚したのだろうか?

「最初は本当に知らなかったし、気がつかなかったんです。でも突然、女友達と旅行に行きたいと言われて。そこから、何かが音を立てて崩れていった」

一体どうやって、何故夫に妻の裏切りがバレたのか!?

「女友達と旅行に行くね」と出て行った妻


「“ハワイに女友達と行ってくるね”、と言われました。結婚後、そこまで長く家を空けることはなかったのですが、僕も知っている女友達の名前を言われたので安心していました」

しかし、最初に違和感を覚えたのはハワイ旅行中に送られてきた写真だったそうだ。

「送ってきてくれる写真、全て妻が一人で写っていたんです。友達は写真が嫌いだからと言っていましたが、明らかにおかしい。女友達と行ったならば、1枚くらいは一緒に写真を撮りますよね?そこから、急に妻の行動に疑いを持ち始めました」

まず、太郎が海外出張へ行くのに全く嫌な顔をしなくなった。しかも必要以上に帰国日を確認し、出張中も何度も連絡が来るようになったという。

今考えれば、本当に出張に行っており、突然帰ってこないかの確認だったのだろうと太郎は振り返る。

ほかにも、急にエステなどの美容代が嵩み始め、服装の趣味にも少し変化があったそうだ。

「しかし決定打となったのは、僕が珍しく早く帰宅した日の出来事でした」

その日は、毎回深夜コースになるクライアントとの会食が入っており帰宅が遅くなる予定だったが、 急なキャンセルがあり、早めに帰宅した太郎。

だが帰宅しても小百合の姿はなく、結局帰ってきたのは24時ごろ。そんな小百合に、太郎が駆け寄ろうとした時だった 。

「え?太郎ちゃん帰ってたの…!?連絡くれれば良かったのに。タバコくさいから、先にお風呂入っちゃうね」

そのまま、小百合は太郎を避けるようにバスルームへ直行した。

何故か携帯も鞄も、洗面所に一緒に持ち込みながら。


「タバコ臭くもなかったのにおかしいなぁと思い、女友達に相談したところ、それは絶対に“クロ”だと言われ...。探偵をつけることにしました」

結局その調査により妻の不貞行為が発覚。


相手は小百合と同じ歳で、二人は学生時代からの知り合いだった 。


「どうして…と、息が詰まりました。稼ぎは僕の方が上だし、彼が小百合に与えられるものなんて何もないのに」

“寂しかったから魔がさしただけ”と泣きついてきた小百合だが、どうしても許せなかった太郎は離婚という道を選んだ。

咎めない代わりに裁判などは起こさず、慰謝料はなし。

そして最後まで離婚を渋る小百合にマンションは譲る条件で、やっと離婚できたそうだ。

「世の中、不貞行為での離婚と言うと夫ばかりに目を向けられがちですが...その逆だってある。そしてそうなっても、何故か女性の方が立場が強いのが今の世の中」

実際には太郎のように、女性の方に非があるケースだってもちろんある。

それなのに事情をよく知らない人からは“妻を放置していた夫が悪い”というバッシングを受けがちで、今回も、実際には妻の裏切りが原因にも関わらず、大多数が太郎側に原因があって離婚したと思っているそうだ。

また、女性は証拠を残さぬよう緻密に計算する点でも、いざ離婚となった時に“裏切られた”側の夫の方が、立場が弱いという事態に陥る原因になる。

「一体、何が悪かったのか?家庭のために身を粉にして働いて、稼いで、少しでも良い暮らしをさせてあげたかった。でも稼ごうと思えば思うほど仕事をする時間が増え、妻と過ごす時間は減っていく。おざなりにしていたつもりは全くありませんが、そこまで女性が“寂しさ”に比重を置いているのに気がつかなったから、でしょうか」

太郎の中では、良い暮らしをさせてあげていれば小百合は喜ぶと思っていた。

しかし実際に小百合が求めていたのは良い暮らしの前に、太郎と会話をし、一緒に過ごし、愛されていると実感できる”夫婦の時間”だったのかもしれない。

出会った当初にあんなに積極的だったのは、それくらい太郎のことが好きだったから。

太郎への気持ちが大きかった分、彼女の孤独もより深まったのかもしれない。

「もうしばらく結婚はコリゴリ。女性に対しても、不信感しかありません」

そう嘆く太郎は、次は誠実な女性を求めている。


しかし女の不貞行為はバレにくく、そして密かに横行していることを、世の男性はあまり気がついていないようだ。


▶NEXT:7月19日 木曜更新予定
子供をとるか、夫をとるか。妻が選んだ道とは

画像をもっと見る

関連リンク

  • 7/12 5:07
  • 東京カレンダー

今日のおすすめ [PR]

記事の無断転載を禁じます