38万円のセルシオが教えてくれた「激安極上中古車」と運命的に出会うための方法

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 腕時計投資家の斉藤由貴生です。

 私は現在、総額38万円で買ったセルシオに乗っているのですが、かなり綺麗な個体を38万円で買うことができたため、将来的にかなり価値が残りそうだと踏んでいます。私の友人がクルマを買うというので中古車屋さんにセルシオで行った際でも、とある高級和食店の駐車場でも、「綺麗なセルシオだ」とほめられました。自分のクルマがこんなにほめられた経験はこれまでありません。

 私のセルシオはただ「安い」というだけでなく、かなり綺麗な個体で、さらに1年乗っても不具合ひとつないのです。そのような「激安極上中古車」をいかにして見つけたのか? 今回は私とセルシオの出会いを例に、その方法をお伝えしようと思います。

◆激安極上中古車を探す際は車種を限定しない

 私はセルシオを買う際、支払い総額50万円程度という予算でクルマを探すことにしたのですが、その際、セルシオ以外にも候補となったクルマがいくつかありました。それらはジャガーXJ、三菱デボネア、トヨタアリストなど。どれもバラバラのキャラクターのクルマだと言えるでしょう。

 一見共通点のない車種ばかりですが、どれも条件が良かった個体があったという点は共通していました。また、細かい内容は各車種で異なりますが、もう1点共通していたのは、いずれも相場より“やや安めのクルマが見つかった”という点でした。

 ジャガーXJは、ジャガー整備の専門店が販売していた整備済みの個体、デボネアは、相対的に程度が良いものが少ないなかで良い個体、アリストはV300ベルテックスエディションで、ノーマル仕様かつ走行距離が4万km程度という個体でした。

 ジャガー好きとアリスト好きはかぶらないでしょうから、通常はこのような比較や選び方はしないでしょう。しかし、その車種において「条件が良いか否か」という観点で見ると、このような比較は自然となるのです。

 もしも「この車種のこのグレードでなければ嫌だ!」というような譲れない条件がある場合、多少相場より高くても仕方がないという覚悟が必要となるでしょう。

◆営業マンの人がらや店の規模に惑わされない

 人当たりが良い定業マンや、ピカピカに磨き上げられたクルマを展示しているお店がありますが、お客からすれば、それはとても気分が良いと感じます。クルマを見に行く際は、事前にお店に電話で連絡するのが一般的ですが、クルマを洗車して準備して待っていてくれるお店は、好感度が高いと言えます。

 まあ、店によってはピカピカに磨く方向性が、ちょっと違うかなと感じる場合もないわけではありません。特に、艶出し剤を使って本当に“ピカピカ”にしてしまっているクルマは、素の状態がわかりません。内装や外装のプラスチックパーツに艶出し剤を多用すると、程度がわかりづらいですし、自然な感じがしないのが残念だと言えます。

 いずれにしろ、洗車してピカピカにしていただけるようなことはありがたいことですし、感じが良い営業マンに好感が持てるのは、言うまでもありません。

 しかし、そこだけを気にしすぎると、私のセルシオは買うことができませんでした。私がセルシオを見に行こうとした際は、電話した時からお店の印象は良くなく、見に行ってからもその印象は変わることがありませんでした。

 セルシオを販売していた中古車店は私の家から2時間近くかかる場所だったため、空振りしたくないと思い、事前に電話で「タバコの匂いなどしませんか?」と質問したのです。すると、「感覚には個人差がありますからなんとも言えません」というそっけない回答。お世辞にも感じが良いとは言えませんでした。

 その印象は、実際にお店に到着した後もかわらず、私は「無駄足だったかも」と思ったのです。

◆お店の裏側に放置されていたセルシオとの出会い

 2時間以上前から見に行くと伝えているのに、お店の裏側に放置されたように置いてあったセルシオ。ボディには黒い水垢がついていて一見すると程度が悪そうな様子でした。さらにバッテリーも上がっている状態でした。クルマを見づらい位置にとめられていたため、エンジンをかけて動かさないと見ることができなかったのですが、不可能でした。

 しかも店に到着した後、私はセルシオの前で10分程度放置されました。お店の人がきて、やっと触ったりできるようになったときも、エンジンをかけようとすると盗難防止の警報がなり、ビクッと驚かされる始末。内装を見ると後席の座面に雨がかかったような水滴の跡もありました。ドアを見ると窓が少し開いた状態です。

 もう呆れて帰ろうかと思ったのですが、せっかく2時間もかけて来たのだからと、冷静になって全体を見てみると、意外に程度が良さそうだということに気づきました。

 水滴部分は手で触れば汚れは落ちる程度でしたし、他の部分も綺麗だったのです。また、セルシオは壊れないと評判ですが、エアサスペンション装着車だけは高い整備代が必要となる可能性があります。しかし、この個体にはエアサスが装着されておらず、整備の面からとても安心だと感じました。加えて本革シートやスマートキーなど人気のオプションがしっかりついており、条件としてはかなり良い個体だったのです。

 ちなみに、タバコのニオイはまったくなく、さらに灰皿も「ノンスモーカーボックス」仕様。これほどまでに禁煙車だとわかりやすいセルシオなのに、なぜ電話ではっきり言ってくれなかったのだろうかと思いました。

 私はこのセルシオが問題ない個体だと感じ、さらに以前から緑色が欲しかったことや、30万円台という破格の価格から「買う」とその場で判断。そして、お店の人に「買います」と伝えました。すると、なんとお店の人の態度が一変したのです。

 話をきけばお店の人はメカニックで、営業はあまり得意でないとのこと。これまでのそっけない態度が腑に落ちました。

 その後のやり取りはとても親切丁寧で、納車時には見違えるぐらいピカピカのセルシオとなって登場。普通は、この状態で店頭に並べるはずなのですが、このお店は営業マンが不在でしたから、その時は例外だったのでしょう。

◆ユーザー直接仕入れの個体は安い可能性が高い

 中古車業界には業者専用のオークション会場があり、中古車の仕入れはそこで行われることが一般的だと言えます。ただ、オークション会場からクルマを仕入れるよりも、ユーザーから直接買い取ったクルマを販売したほうが中間マージンを省くことができるため、安い価格で販売できる可能性があります。

 そして、特にオススメなのは、その中古車屋さんと付き合いのある人が乗っていたクルマ。俗に言う「自社管理車両」というやつです。そのお店が普段から管理していたため、クルマの状態も把握していますから素性が良い個体が手に入る可能性が高いと言えます。

 私のセルシオは、前ユーザーがオイル交換のような軽作業ですら、そのお店で行うことを欠かさなかったぐらいの徹底管理車両。納車後に3000kmの保証付きでしたが、どこも悪くなることは当然のごとくありませんでした。

 こうした経験から、極上中古車を安く買う方法をまとめますと、

1. 予算を決める

2. 車種にこだわらず条件の良い個体を探す

3. 営業マンや店の規模に惑わされない


ということです。

 特に重要なのは、「とらわれないこと」だと思います。欲しい車種や、そのクルマに抱くイメージにとらわれず柔軟に探したほうが、思わぬ掘り出し物に遭遇できると思います。

 「極上中古車」と聞くと、いわゆる新古車のようなほぼ使っていない新しいクルマであったり、徹底的にレストアされたクラシックカーなどをイメージするかもしれません。もちろん、それらも「極上中古車」なのですが、価格が数百万円以上と高い個体のものが大半です。

 その一方で38万円のセルシオのように、安くて、綺麗で、壊れないという激安極上中古車も存在するのです。

【斉藤由貴生】
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

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この記事のみんなのコメント

2
  • あきひろ

    7/12 4:15

    「安く買った車が掘り出し物で得しました」←この一言にまとめられてしまう内容の薄い記事。

  • 観音寺六角

    7/11 21:00

    某ト○タディーラーで5年落ち買っても脚が一本減り方が変だしスタッドレスは注文してくれないからいざという雪道でやったし(ーー;)トヨタはいい覚えがない。今は15年落ちの軽だけど10万㎞以内は時が経ても新車並は多いよ

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