無駄に腕や足をクロスさせ、分かりやすい“いい女アピール”をするクネ・クネ子参上

東京に“ネブミ男”と呼ばれる男がいる。

女性を見る目が厳しく、値踏みすることに長けた“ネブミ男”。

ハイスペックゆえに値踏みしすぎて婚期を逃したネブミ男・龍平は、恋愛相談の相手としてはもってこい。

相手を値踏みするのは女だけではない。男だって当然、女を値踏みしているのだ。

そこで値踏みのプロ・龍平に、男の値踏みポイントを解説してもらおう。

これまでに、姫気質な「ワタシ姫」や、自称サバサバ系の鯖女子、夢見る夢子ちゃん、依存症の女などを見てきた。

今週、彼の元にやってきたのは...?


「龍平さ〜ん♡」

西麻布にある『AZUR et MASA UEKI』にやって来たのは、先日知人の紹介で知り合った綾子だ。

「龍平さんとこうして二人っきりでお食事できるの、すごく楽しみにしてたんです♡」

綺麗な真っ白い歯を見せながらニコッと可愛らしく綾子に微笑まれ、龍平は思わずたじろぐ。

綾子を紹介してくれたのは、龍平の学生時代の友人・勝(マサル)だった。

「いい加減に、誰かと向き合った方がいいんじゃないか?」

そう言いながら、勝の中で一押しだという綾子を紹介してくれたのだ。前回は三人で食事をしたため、綾子と二人で食事をするのは今日が初めてとなる。

「龍平さんは、お酒は何が好きですか?私、龍平さんと同じものを貰おうかなぁ」

抜群に可愛くて、気立ても良い。会話力もあるし、拗らせ野郎の龍平自身よりも、綾子が独身で、ましてや彼氏さえいないのが不思議でならなかった。

しかし後に龍平は、彼女が独りでいる理由がよく分かることになるのだった。

可愛いのに結婚できない女が犯したミスとは…?

「綾子ちゃんって、本当に彼氏いないの?」

龍平は、自分自身が独身で彼女がいないのは、よく分かっている。(自分が女だったら、無駄に繊細で面倒な自分とは付き合いたくないと思う)。

しかし綾子の場合、何故彼氏がいないのかよく分からないのだ。

「なんででしょう...昔はそれなりにモテたと思うんですけど、最近は全然ですよ。むしろ私が独身でいる理由が分かるならば、教えて欲しいくらいです」

「本当に?世の中の男は見る目がないのかもね」

『AZUR et MASA UEKI』の料理を目の前にして、右手で左側の髪をかきあげる綾子を見ながら、龍平は一人で考える。


綺麗で性格も良い。良い女なのに、どうして結婚できないのか。

きっと、彼女自身が一番疑問に思っていることだろう。

一個だけ挙げるとしたら、綾子は少しハードルが高すぎるのかもしれない。

内面と外見の美しさに加えて、全身からモテる男女のみが発することができる、特有の“モテ・オーラ”。それがビシビシ出ているのだ。

だが、このモテ・オーラが問題なのだ。

人は、モテる人が発する自信とオーラを感じ取ると、自分以外にも多数の人からオファーがあるんだろうなと勝手に想像してしまう。

そして勝手に想像した先に待っているのは、“自分は無理かも”というネガティブな撤退だ。

特に男は、レベルが高く自分より良い男をたくさん知っていそうな女性と出会うと、無駄にチキン野郎に変身する。

綾子の知り合いレベルは高そうだし、ずっとチヤホヤ持て囃されてきたのが伝わってくるため、大抵の男は自分からガツガツ行けなくなる。

男なんてどんなに虚勢を張っていようとも、実際は脆いし自信がないのだ。

「え〜何ですかそれ。私、全然理想も高くないし、男性に多くを求めないのに」

そう言いながら、テヘッと首を傾げ、腰をクネっとさせて笑う綾子。

「男は勝手に自爆しちゃうんだよ。綾子ちゃんがモテるのは一目瞭然だし」

しかし、この時の龍平はまだ気がついていなかった。


モテ・オーラよりも、綾子が結婚できない大きな理由が他にあったことに。

綾子が結婚できない、決定的な理由とは!?

クネクネしながら迫り来るクネ・クネ子参上


ワインも良い感じに回り始め、龍平たちは店を後にする。

「素敵なお店だったし、楽しかったなぁ〜龍平さん、ありがとうございました♡どこか二軒目に行きましょうよ」

そう言いながら西麻布の交差点方面へ向かって歩き始めた時、綾子が急に龍平の腕に手を回してきた。

「え?だ、大丈夫?」

最初、龍平は綾子が酔っ払ってフラついているのかと思った。しかし綾子はケロリとしている。

「全然大丈夫ですよ♡腕組むの、迷惑ですか?」


そう言いながら、上目遣いで龍平を見つめる綾子。
どうすれば良いのか分からず、組まれた腕の方だけ固まる龍平。


—何だろうか、この違和感は・・・

迷惑ではないが、今日で会うのは2回目だ。

そして2軒目へ移動した時に、龍平は綾子が結婚できぬ最大の理由が分かってしまったのだ。


「龍平さぁ〜ん♡何、飲みますかぁ?」

さっき感じた違和感は、龍平の中で徐々に確信に変わってきた。

綾子が話しながら足を交互に組み替えつつ、妙にクネクネし始めたのだ。

「私、酔うと人肌恋しくなっちゃうタイプで♡」

そう言いながら、多めのボディタッチと共に龍平との距離をどんどん縮めてくる綾子。龍平はその変化についていけず、どうすれば良いのか分からない。

「水貰おうか?大丈夫?」

「大丈夫ですよぉ。酔っ払ってるわけではないので♡」

そう言いながらも、綾子のクネクネは止まらない。首を傾けたり、腕を机の上に置いたり、置かなかったり。

座り方も、ちょっと浅めに腰掛けて脚を斜めにし、上半身だけ回転させこちらに向かってきている。

そうかと思えば、再び右手で左側の髪をかきあげている。

—結婚できない理由は、これかな…

さっきまで高嶺の花だった綾子。しかし自分からモーションをかけるあまり、突然ボディタッチ過多の“クネ・クネ子”に変身した。

そして、クネ・クネ子の必殺技「クネクネ落とし」を炸裂させるが、クネクネするあまり椅子から転げ落ちそうになる綾子。それを見て引く龍平。

さっきから“クロスの法則”を使って良い女をアピールしているのだろうけれど、龍平は思わず聞かずにはいられなかった。

「その態勢、辛くないの?」

「全然大丈夫ですうぅ〜♡」

そう言いながらも、綾子は更に体をクネクネしながらぺタペタと龍平を触っている。


目の前でクネ・クネ子に変身した綾子を見ながら、龍平は残念な気持ちになった。

計算かどうか分からないくらいなら良いが、あまりにも激しいボディタッチに、いい女に見えると噂の“クロスの法則”の実践、そしてクネクネ...。

—そんなことしなくても、普通にしていたらモテるのに。

深夜になるにつれクネクネ度が増す綾子を見ながら、また今日もネブミしてしまったと反省する龍平だった。


▶NEXT:6月15日金曜更新予定
特別番外編。バチェラーSeason2に出演中のあの子が登場!!どうネブミされるのか!?

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