「崖っぷちホテル!」中村倫也&浜辺美波「エグハルコンビ」で視聴率上昇8話、このコンビもっと見たい

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岩田剛典の初主演ドラマ『崖っぷちホテル!』。名門ホテル「グランデ インヴルサ」のホテルマンたちが“大逆転”を目指す人情コメディーだ。

先週放送された第8話の視聴率は、再び上昇気流の7.8%。今、旬の浜辺美波と中村倫也の厨房コンビにスポットを当てたのが功を奏したように思える。この2人、もっと見たいなぁ~。

中村倫也が浜辺美波を口説く!?


第8話でフィーチャーされたのは、総料理長・鳳来ハル(浜辺美波)。彼女の場合、底抜けに明るくて空気が読めないという欠点があったが、よく考えればたいした欠点ではない。第1話の頃は、ハルのやる気に満ちすぎた言葉を江口(中村倫也)がウザそうにスルーしていたが、江口自身の変化とともに2人のコンビネーションは良くなっており、ついに第7話では江口がハルを「ウチの子」と呼ぶようになっていた。

第8話では、いきなりマナヒラ王国の7人の王女がホテル「グランデ インヴルサ」に泊まりにやってくる。彼女たちがやってきた理由は、王である父に「忘れられないディナー」を体験するようにと命じられたから。早速、ハルと江口が調理に取りかかるが、誰の記憶にもなく、まったく記録にも残っていない。しかし、そんなことで落ち込むハルではない。

「じゃあ、やっぱり天才ハルちゃんと江口さんの、エグハルコンビ(エグ・ハルのところで首を左右に動かす)で作り出すしかないですね。『忘れられないディナー』を!」
「勝手にコンビ名つけるんじゃねーよ」

この中村倫也のツッコミのトーンが絶妙。言っていることはぶっきらぼうなのだが、突き放すわけでもなく、トゲがあるわけでもない。ある意味、ハルの言うことを優しく受け止めている。第1話の登場シーンと比べてみると、ハルに呼びかけられて、競艇新聞を読みながら「何?」と答えるときのトーンは非常に刺々しい。中村は江口の変化と成長をさりげなく演じ分けているのだろう。

前向きに燃えているハルに対して、江口は「そのポジティブさ、尊敬するわ」と呟く。絶対に失敗を許されない重圧に、つい弱音を漏らす江口だったが……。

「江口さん、そんな本音を言い出すってことは……私、今、口説かれてるんですか!」
「ごめん、尊敬、撤回させて」

うーん、可愛い2人だ。

「明るい系民族」にも悩みはある


王女たちを腫れ物にさわるように扱う時貞(渡辺いっけい)だったが、逆に王女たちは不満を抱き、一時は帰国しようとさえする。副支配人の宇海(岩田剛典)は「ワクワクして仕事をする!!」を目標に掲げ、その目標は厨房の江口とハルにも伝えられる。

「私たち、つくりたいものをつくりましょう!」

とはいえ、その「つくりたいもの」がわからない。苦悩するハルに、「外の空気吸ってこい」とアドバイスする江口。「お前、天才なんだろ? だったらひらめくまで待つしかねぇじゃねえか。ここの総料理長はお前なんだから」。文字にすると皮肉っぽく見えてしまうのだが、江口はハルの持っている天才性をしっかり認めているように見える。

「俺はお前がどんな料理を思いついてもいいように、一通り下ごしらえしとくからよ」

職場の後輩に対してここまで言える先輩がどれだけいるだろう? キャリアも圧倒的に上、宇海がやってくるまでは総料理長だった江口だが、小さなプライドは全部捨てて、ハルのフォローに回っている。それでいて、後輩との恋愛関係を華麗にスルーできる江口は、理想の職場の先輩像なのかもしれない。江口の言葉を黙って聞くハルの表情も良い。

ハルは外に出て、七女のナディア(山口まゆ)と話をする。7人の王女たちは次期王位継承をめぐって長女派と次女派に分かれて争っており、唯一、穏やかで笑顔をふりまくナディアだけが中立の立場にあった。ハルとナディアは意気投合。姉たちが争う中、自分が果たすべき役割を見つけられないナディアの話を聞いたハルは、「明るい系民族」の自分にも悩みがあったと打ち明ける。

「楽しいことは好きだけど、楽しいことだけに流されて生きているうちに、いつのまにか空っぽな自分になっちゃうんじゃないかって」

ハルは自分にとって特別なことを探した結果、定食屋を営んでいた父親の背中を見て、自分も料理人を志した。ハルの話を聞いたナディアも、いつも国王である父の背中を見ていたことを思い出す。逆に、ナディアの話を聞いていたハルは、「忘れられないディナー」のヒントを掴んで厨房に駆け戻る。

ハルの言う「空っぽな自分」とは「つくりたいもの」がわからないことと通じている。だが、周囲を笑顔にする父親の料理が自分のやりたいことだと気づくことができた。

宇海の言う「ワクワクして仕事をする」こととは、自分主体でワクワクする仕事をする(ハルなら料理をつくる)ことだと勘違いしやすいが、実際は違う。相手がワクワクするために仕事をするということだ。相手がワクワクする顔を想像すれば、自分もワクワクするでしょ? というのがホテルマン・宇海の仕事の哲学である。ハルはそれを理解したのだ。

中村倫也が岩田剛典に「あーんして」


停電の中、ハルが用意したのは鳳来家秘伝の鍋料理だった。……って、「鍋=家族が仲良くなる象徴」という意味はよくわかるのだが、ここはちょっと強引でツッコミどころが満載だった。まず、ホテルマンが誰も鍋料理を取り分けないというのがおかしい。後にナディアが姉たちの分を取り分けるシーンがあるので、ホテルマンが取り分けてはいけなかったのだろうが……。七輪に乗せられた鍋を、王女たちが直箸で取るシーンも違和感がありまくりだった。大田原(くっきー)も「いかがですか?」と聞くだけじゃなくて、取り分けてやれよ!

結局、王女たちは「忘れられないディナー」を食べることができ、王位はナディアが継ぐことで丸く収まった。ナディアを演じた山口まゆは『アイム・ホーム』でキムタクの娘を演じていた女優さん。第3話には『BG~身辺警護人~』の田中奏生も出演していたので、『崖っぷちホテル!』にはキムタクの子どもが2人も出演していたことになる。

ラスト、宇海のもとに江口が歩み寄る。ハルがつくった鍋料理を食べて「おいしい」と言う宇海に、さりげなく「だろ?」と言う江口。第1話では和食を要求する客に死ぬほど嫌悪感を示していた江口だが、ハルの鍋料理という突飛なアイデアを認め、さらにその味にも誇りを持っていたようだ。突如、「あーんして」と言っていたのは謎だったけど……。

相手を喜ばせることを覚えた天才・ハルと、傲慢な男から理想の先輩へと成長した江口のエグハルコンビが完成した第8話だった。

今夜放送の第9話は……岩田剛典ファンのみなさん、お待たせしました。ついに宇海が主役になりそうです。10時30分から。
(大山くまお)

●Huluにて配信中

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