顔認証システムで中国警察、約6万人いるコンサート会場から指名手配犯を割り出す

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4月7日の夜、中国・江西省で行われた香港の人気歌手ジャッキー・チュンのコンサート。会場はおよそ6万人もの観衆で埋まっていたが、中国警察は最新テクノロジーを使用し指名手配中の男を逮捕した。

この日、Ao(アオ)という男(31歳)は妻を伴って、同省樟樹市から90kmほどの場所にある南昌市までコンサートに出向いた。会場入り口で南昌市警察が顔認証システムを使ってAoを認識、席に着いたところを狙って逮捕した。リー・ジン警官はこの時の様子をこう話している。

「容疑者は完全にショックを受けて呆然とした表情をしていました。本人は『公共のイベント中、警察が自分を捕らえるために顔認証システムを使用しているとは思ってもおらず、群衆の中でなら自分は安全だと思った。こうなることを知っていたらコンサートには来なかった』と話していました。」

金融犯罪で指名手配されたAoは、国内オンラインシステムに登録されていた。公安部では2015年に数秒で市民を認識できる顔認証システムを導入しており、現在はレストランや空港などでも利用され、日常生活の一部となりつつある。現時点で、巨大な監視ネットワークのために導入されているカメラは1億7千万台にものぼるが、今後3年間で4億台のカメラが設置される予定だという。

世界の先駆けとも言われているこの顔認証システムは、中国内で指名手配者の逮捕に大きく貢献している。2017年8月にも山東省で行われた「青島ビール・フェスティバル」で、指名手配中の容疑者25人が逮捕された。

画像は『Metro 2018年4月14日付「Wanted man caught in crowd of 50,000 people thanks to facial recognition camera」(Picture: Kankan News)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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  • 4/16 21:54
  • Techinsight japan

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