LGBTの社会的イメージはマイナスからプラスに〜東京でのパレードに過去最高、約5000人が参加〜

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2017年5月7日。国内最大級のLGBT関連イベント「東京レインボープライド2017」の一環で行なわれたパレードに、過去最大の5000人が参加した。

今回は大手企業が沿道の大型モニターに「レインボーフラッグ」を使った広告を表示して、パレードを盛り上げたそうだ。

本イベントのスポンサー企業・団体数は約190。昨年の1.5倍を記録した。当初は外資系企業が中心だったスポンサーもここ数年は国内の大手企業も名を連ねるようになったという。イベント中も参加者と多くの人がハイタッチをしながら約3キロを歩いたとのことだ。

過去最大の参加者数、そして国内企業のスポンサー増加――。この事実だけを見ても、LGBTへの認知・理解は深まってきているといえそうだ。一方ビジネスという側面においても、状況は変化してきている。なぜなら企業がイベントをスポンサードしているのは、そこにメリットを感じているからだ。

少し前なら、LGBTを支援することで、既存顧客が離れる可能性もあった。だから国内企業は様子を見てきた。しかし今回、「LGBTを応援する方が得だ」と考えた企業が一挙に1.5倍になった。これはつまり、LGBTのイメージがマイナスからプラスに変わったことを意味している。

パレードの最中、野村証券の社員は、沿道でレインボーフラッグを振っていたそうだ。その姿に驚いた通行人も多かったのではないだろうか。なぜなら日本では、「中立」である(立ち位置を表明しない)ことが、平和的だと考える風潮があるからだ。しかし、それは同社が日系企業として、初めてLGBT社員が働きやすい職場作りに取り組む金融機関で作る「LGBTファイナンス」に、日系企業として参加した企業であることを考えれば、実に自然なことだ。

そのことをたぶん、多くの人は知らない。だが、誰もが差別はよくないことだと知っている。だからもしかすると、野村証券はLGBTうんぬんではなく、「世の中から差別をなくそう」としているのかもしれない。そう考えると、途端に野村証券を応援したくなるのは筆者だけだろうか?

LGBTは、性的マイノリティを示すが、これからは「平等」のシンボルといった意味合いを兼ねる可能性もありそうだ。みんなと違う人を受け入れる。差別しない。その先に平和な社会が待っている。そんな風に日本社会全体がさらに動き出していくのかもしれない。

今回のパレードは、そのひとつの可能性を提示した重要な出来事のように思えてならない。今後も増えるであろう、企業のLGBT支援の動向に注目したい。

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