撮影より少年の命を救うため走ったカメラマン(シリア)

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4月15日、シリア北西部のフアアとカフラヤに向かうため避難民を乗せたバスが、車に乗った自爆テロ犯によりアレッポ近郊で爆破された。

偶然現場で仕事中だった写真家で活動家のアブド・アルカディル・ハバクさん(Abd Alkader Habak)は爆破音がした瞬間、その突風に吹き飛ばされた。

「子供たちが悲嘆の声をあげて死んでいく姿は本当に恐ろしいものです」とハバクさんは『CNN』のインタビューで語っている。ハバクさんと同僚のカメラマンのムハマド・アルラジブさん(Muhammad Alrageb)は爆破されたバスに走った。しかし彼らがすぐに行ったのは、現場でカメラを構えることではなく人命救助だった。

ハバクさんは撮影用のカメラを脇に置いて、最初に目に入った地面に倒れている子供のそばへ駆け寄った。しかしその子はすでに息をしておらず、ハバクさんは別の子供の救助へと向かった。誰かが「離れろ! その子はもう死んでいる!」と叫んだが、ハバクさんはその男児がかすかに息をしていることに気付き、抱きかかえて救急車のもとへと走った。その時、男児はハバクさんを見つめハバクさんの手をしっかりと握ったという。

救急隊員にその男児を預けたハバクさんは、再び現場へと向かった。地面に倒れていた別の男児を見つけたハバクさんは、その子も救おうとしたが既に亡くなっており、あまりの地獄絵図に涙を抑えきれずその場に崩れ落ちた。

この爆破で68人の子供を含む126人の尊い命が奪われた。ハバクさんの懸命の救助活動にあたる姿をムハマドさんはカメラに収めた。「(ジャーナリストとして)責任を果たすために、全ての出来事をカメラに収めたかったのです。同僚として、若いジャーナリストが救助活動にあたったことを誇りに感じています」とムハマドさんはインタビューに答えている。

ハバクさんが救急車まで運んだ男児がその後、一命を取り留めたかどうかはわからないそうだ。ハバクさんは『CNN』のインタビューで「私たちが目にしたのは筆舌に尽くし難い光景です」と述べた。ジャーナリストとしてシリアで起こり続ける悲劇をカメラに収め続けるハバクさんらカメラマンにとっても、度重なる悲劇を目にすることは胸が引き裂かれる思いに違いない。あとどれだけの命が犠牲になれば、この騒乱は終わりを迎えるのか。再びシリアの悲劇が伝えられたこのニュースを知った人々は、仕事よりも人命救助を優先させたハバクさんに称賛の声を寄せている。

出典:http://nypost.com
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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  • 4/21 17:16
  • Techinsight japan

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この記事のみんなのコメント

3
  • トリトン

    4/21 21:34

    どこぞのインタビユーを断ったら蹴りを入れたマスゴミやガソリンスタンドに割り込んだり、支援の食べ物を食べたり、比べる価値もないだろうな、方やジャーナリスト方やマスゴミの赤の提灯持失礼ですよ、日本を犯罪国家にした慰安婦問題の火付け役いまだにジャーナリストを名乗ってる、日本人ならあり得ませんよね

  • ZER

    4/21 20:43

    >これだけの気概を持ってこそジャーナリスト。何処とは言わないけど日本の新聞社も見習って欲しい。

  • のりさん

    4/21 20:27

    日本のマスゴミなら救助せず安全な場所から子供たちが死んでいくのを撮影するだけだな

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