「伝えなければ誤解される…」障害のカミングアウト問題 #32

illustration (C)今井久恵

“子どもも親も幸せになる 発達障害の子の育て方”の著者の立石美津子の連載「もしかしてウチの子、障害児?」第32回目。

今回は周りのママ友達へのカミングアウト(公表)についてです。

伝えなければ誤解される

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もしお子さんに何かしらの発達の凹凸があった場合、周りのママ友に伝える必要があると私は考えています。

どうしてかというと…。担任が特性を理解して特別な配慮をしていることをを「どうして、あの子だけ立ち歩いても許されているのかしら?特別扱いするなんてえこひいきする先生よね!」と陰口を叩かれる可能性があるからです。

また、親であるあなたに対して「しつけの出来ないお母さんだ」と厳しい批判の目を向けられることもあるかもしれません。

更に問題児として見られ悪者扱いされ、お友だちから苛められるかもしれません。

伝えるチャンスを生かす

私の場合は送迎時に顔を合わせる3〜4人のママ達に「実はうちの子は自閉症なんです。ご迷惑をかけることもありますが、どうぞよろしくお願いします」と伝えました。

迷惑そうな顔をして、「障害のある子どもとは関わらせたくない」というママもいましたが、そんなことを言う人はたった1人でした。そんな相手に対しては“もうわが家とは縁のない人々”と割り切って、つきあわないことにしました。

「もっとたくさん抱っこしてあげたら?愛情不足じゃないの?」と時代錯誤なことを言ってくる保護者もいました。また、「鬱病みたいな病気なんでしょ。治療したら治るんでしょ」と病気と勘違いしている人もいました。

でも、両者とも全く悪気はないのですから、「スキンシップが不足で自閉症になったのでもなく、病気でもなく、生まれつきの脳の障害なの。だから小学生になっても中学生になっても大人になっても治らないのよ。よろしくね」と伝えました。

結果、障害を公開することにより、「協力できることがあれば、なんでも言ってね」と大勢のママ達が温かい言葉をかけてくれるようになり、より親しくなれました。

もし大勢の保護者が集まる保護者会のような機会があったら、担任の先生に事前に相談して公表する時間を設けてもらいましょう。

「わが子の足を引っ張る子とは絶対に関わらせたくない」というママはいます。「障害者は税金の無駄遣いをする人、社会のお荷物だ」と考える人もいます。

でも、きちんと伝えることで却って協力してくれるママが多くなり、親もとても気が楽になると経験上ですが感じています。

もし逆の立場でママ友からこんなカミングアウトをされた場合、見守り、時にはサポートする姿勢でいてあげられたらいいですね。

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【著者略歴】

※ 立石美津子・・・著者・講演家・元幼児教室経営者。自閉症児の子育て中。著書に『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』『立石流 子どもも親も幸せになる発達障害の子の育て方』

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この記事のみんなのコメント

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  • カミングアウトする保護者には誰でも協力して理解しようとするんです。でも、明らかに素人目にも何らかの障害と思われるのに、否定する親御さんにはどう対処すればいいのか戸惑うんですよね。子供同士も不満が出るわけで、それがイジメという形になる場合もあって。障害を認めるのがショックなのはわかりますけど、その結果中学卒業まで何もケアしないというのもなんだかなと思います、実体験です。

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