人気漫画『アラサーちゃん』は、どうやってネタが作られているのか?

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 アラサー女性にとっては「あるある!」と思わず唸ってしまうほどリアリティのある4コマ漫画『アラサーちゃん』(峰なゆか/扶桑社)。現在、金曜深夜にテレビドラマ(テレビ東京系)も放送されているほど人気だ。

 これまで誰も代弁してくれることがなかった男女関係や女性特有の絶妙なネタの数々は、いったいどのようにして作られているのだろうか。扶桑社の『アラサーちゃん』編集担当の牧野早菜生さんに聞いてみた。

「彼氏を追い込むLINEスタンプ」作者に取材

 「私からこんなのどうでしょうと提案することもありますが、基本的には峰さんが決めています。アラサーちゃんが文系くんに告白したり、文系くんとゆるふわちゃんがヤッちゃったりとか、大きな展開については事前に相談しています」

 ちなみに、牧野さん自身も32歳のアラサー世代。リアルなアラサー編集者のネタ出しにも峰さんのダメ出しは厳しいという。

 峰さん自身のネタ出しのスタイルは、取材・リサーチではないという。「峰さん自身が普段の交遊、女子会などでのエピソードから“あるある”を抽出しているそうです」とのこと。

 その理由は「ネタにするつもりで取材をしてしまうと、結構表面的なあるあるになってしまう」から。「峰さんのすごいところは、リサーチなんて必要ないくらい、アラサーなら誰もが経験し、感じているけど、誰も言葉にしていなかったことを、徹底的な観察眼によって発見して、世の中で一番早く言語化してくれるところだと思っています」と、作者自身の才能を強調した。

 編集者としても、担当している作品がこれだけ支持されていたらうれしいもの。アラサー世代にとってのバイブルとなるこの漫画への思い入れは強い。

 「5年前、10年前に比べたら、アラサー=ババアみたいな扱いはだいぶなくなってきたと思うんですが、アラサー=一番かわいい時期!みたいに思ってくれる男性がもっと増えてほしい。そして、男女間の恋愛・セックスにおけるコミュニケーションのすれ違いを解消してくれる啓蒙書としてもっともっと世の中に広まってほしい」と志は高い。

 「なんなら保健体育とか道徳の教科書にアラサーちゃんを載せてほしいです。『セックスするときはコンドームをつけましょう!』って正論をひたすら伝えるより、アラサーちゃんを読ませたほうが『セフレ相手にゴムもつけてもらえない、搾取みたいな恋愛は絶対したくないな……』って思ってもらえるし効果的だと思います!」

 悩み多き年代、こういった作品があると大きな支えになるのでは。

 漫画『アラサーちゃん』は現在3巻まで発売中。ドラマは毎週金曜・深夜0時52分から、テレビ東京、テレビ大阪ほかで放送中。

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  • Scoopie News

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