旅人・たかのてるこさんが初の日本旅エッセイを出版! 日本の魅力を本人に直撃

 60ヵ国を駆ける旅人として活動するたかのてるこさんが8月7日、『ど・スピリチュアル日本旅』(幻冬舎)を出版した。

 たかのさんは、15万部を超えるベストセラー『ガンジス河でバタフライ』(幻冬舎文庫)の著者。会社員のかたわら、「世界中の人と仲良くなれる!」と信じ世界中を旅してきた。2011年7月の独立後は、世界の人々の魅力を伝えるべくラブ&ピースな"地球の広報"として、エッセイ執筆やテレビ、ラジオ、講演、大学講師など幅広く活躍している。

日本人までもが驚いた「東京の風景」

 今作は、これまで海外を旅してきたたかのさん初の日本旅エッセイ。沖縄の離島や北海道、伊勢、高野山などを巡った。世界を見てきたたかのさんだからこそ気づいた日本の魅力とは? 本人に直撃取材してみた。

■日本は 「どスピリチュアル」な国

――今までは海外中心でしたが、なぜ日本を旅することに?

 子どもの頃は、望んでこの国に生まれた訳でなし、"たまたま生まれた国"ぐらいに思ってたんですよ。でも、海外を旅すればするほど、世界に魅せられる一方、日本をどんどん好きになっていく自分がいたんです。
 「ひょっとして、日本は相当いい国なんじゃん!?」と思い、3年前に会社を辞め"旅人・エッセイスト"として独立したのをきっかけに、自分の生まれた国の魅力を知るべく、国内も旅するようになりました。

――"日本をどんどん好きになる"きっかけはあったのでしょうか?

 海外を旅して気づいたのは、自分が思っていた以上に、日本のことをよく知らないということですね。
 今作に書いた高野山の旅でも、宿坊の大浴場で一緒になった外国人女性たちが浴衣を着るとき、左前になっていたので、「それじゃあデット(死人)だよ!」と教えると「ホワーイ!?」って言われて……。あの世とこの世では全てが反対になるからと言いますが、なんともミステリアスな習慣だし、私たち日本人も本当の理由を知らないですよね。自分の生まれた国なのに、まだまだ知らないことがいっぱい。日本を旅すればするほど、もっともっと日本を知りたい! という思いが湧いてきます。

――今回の旅で、改めて気づいた日本の魅力はありますか?

 世界60ヵ国をまわって、「世界一、スピリチュアルな国」、それは、日本だと確信しました。日本人は1日に何十回となく「目には見えない」"気"を察知し、「○○な気がする」「気が合う・合わない」「気が向く・向かない」「気が重い・軽い」など、微妙な直感を連発しつつ、読心術のごとく互いの気持ちを察し合ってるんですよね。「おかげさま」という言葉も、「目には見えないもの」への感謝の言葉ですし、外国の人からしたら「おかげ様? どんな神様?」と驚かれます(笑)。普段まったく意識していないものの、日本人は相当スピリチュアルな世界に生きてるよなぁと思います。

――確かに、日本には八百万の神様がいるぐらいですものね。

 ホント、国内を旅してみると、どこもかしこも神様だらけでビックリしました。高野山では空海があの世とこの世を繋ぐ結界を見守り、伊勢神宮には日本古来の神様が鎮座し、北海道にはアイヌの神々、沖縄には島ごとに島人の神様がいて、聞きしに勝るスピリチュアルっぷりでした。国内を旅した今、日本を「ど・スピリチュアル」と言わずして何と表現すればいいか、わからないほどです。

■ひとり旅に出ると、心の声が聞こえてくる

――日本の魅力を再発見した旅になったのでしょうか?

 自然を愛で、土地の神を拝み、祖先を祀り、郷土愛に満ちた濃いキャラの人たちと呑み交わすうち、「お国言葉」と「お国自慢」に目がない私は、今や日本に首ったけ。自分の国の魅力を知らなすぎて、本当にすみませんでした! と日本と自分自身に謝りたいぐらいです(笑)。

――これまでのたかのさんの著書でもそうですが、旅先でおもしろいことが起こるのは、なぜでしょうか。

 ひとり旅だからだと思います。ひとりだと、道に迷っても現地の人に聞くしかないですし、ひとりだからこそ、現地で出会いがあるんですよね。「じゃ、連れてってあげるよ」とか「ごはんはもう食べた?」なんて感じで話が広がって、輪も広がっていく。せっかく未知の土地に来たからには、いろんな人と出会って酒呑んで笑って、その土地を100%楽しみたい。
 読者の方からもよく「勇気を出してひとり旅をしたら、ホントに出会いがてんこ盛りで楽しかったです!」と言われるんですよ。この本に出てくる、沖縄離島の個性派民宿や農家民宿は、どこもご主人や奥さんがオモロイ人ばかりでオススメです。海外のひとり旅がこわい人は、日本のひとり旅からぜひ! 

――以前、『ガンジス河でバタフライ』に、海外で飛行機に乗り遅れたとき、土下座して別の便に乗せてもらったエピソードを書かれていましたが、今回も何かハプニングはありましたか?

 ありましたよ! 沖縄の離島で最終のフェリーに乗り遅れまして(笑)。乗り場でフェリーを待っていたんですが船が一向に出なくて。私自身、沖縄タイムに浸っていたから「みんなゆっくりすればいいさ~」という気持ちでいたんですが、乗り場を間違っていたらしく、すでにフェリーは出港していて……。「ぎゃ~待って~!」と叫んでたら、フェリーの船長に連絡を入れてくれて、なんと、フェリーが戻ってきてくれたんですよ! 平謝りで船に乗り込んだら、乗客のシマンチュ(島の人)たちが「誰も急いでないさ~」って。沖縄の人たちの心の広さとやさしさに感激しましたね。

――そういうハプニングもひとり旅だからこそですよね。ひとり旅の魅力とはどんなところでしょうか。

 たまたま同じ時期の同じ場所を目指したという共通点がすでにあるので、旅先で出会った人と意気投合できるんですよね。出会いのご縁に身を任せると、普段は絶対出会えない人たちと出会えて楽しいですよ。
 あと、旅先だと「直感」もすごく冴えてきます。忙しい日常を過ごしていると、自分の好きなものも見失いがちですが、「こっちに行くと楽しそう」「この人といると楽しいことがありそう」みたいな直感が冴えてくると、日常に帰ってからも、人生がグッと楽しくなります。心の声が聞こえにくくなっているなと思う人はぜひ、ひとり旅で感覚を研ぎ澄ませてみてください!

■ご縁に身を任せるのんびり旅がおすすめ

――旅ってエネルギーを消耗しますよね。それでも好きなのはなぜ?

 「生きてる!」って実感できるところですね。それに、行き当りばったり旅を経験すると、日常の壁にぶち当たっても、「旅先でもなんとかしてきた!」っていう自信で乗れ越えられるようになるんですよ。旅に出ると「人間力」が鍛えられるので、少々のことではヘコまなくなるのもいいですね。

――旅人になるコツを伝授いただけますか?

 旅の醍醐味は「人との出会い」だと思っているので、出会いに満ちたドキドキワクワク旅がしたいなら、ひとり旅をオススメします。スケジュールに縛られていると、のびのびできないので行き当りバッタリが一番! せっかく旅に出たのだから、日常のように予定を詰め込まず、旅のご縁に身を任せてみては? 想像を絶する出会いがあって面白いですよ!

――では最後に、読者へ向けてメッセージをお願いします。

 行こうと思いさえすれば、誰でも気軽に行ける国内旅ばかりなので、この本を読んだ人が、「自分もココを旅してみたい!」とか「私はずっと行きたかったあそこに行ってみようかな」と思って、未知の場所を旅するキッカケになれたらうれしいです!

画像をもっと見る

関連リンク

  • 8/29 19:09
  • Scoopie News

今日のおすすめ [PR]

記事の無断転載を禁じます