省エネ投法流行中!? 投手はいかに少ない球数で勝利投手になれるのか

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 6月15日の巨人vs楽天で、巨人の土田瑞起(つちだ・みずき)【写真】がたった1球を投げただけでプロ初勝利を手にした。1球勝利は史上35人目だという。プロ野球ではこの「1球勝利」以外にも変わった省エネ勝利記録があるという。プロ野球の珍記録に詳しい『週刊野球太郎』編集部に話を聞いた。

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 まずは、今回の土田投手の記録をおさらいしておきましょう。土田は15日の楽天戦、0-1とリードされた8回裏2死二塁の場面で登板。その初球を楽天の藤田一也が打ち、ファーストゴロに倒れました。直後の9回、巨人打線が爆発して一挙3点を挙げ、逆転。9回裏はストッパーのマシソンが締め、これで土田は「1球勝利投手」になったのです。

 「1球勝利」は史上35人目ですが、プロ初勝利を1球で記録したのは史上5人目の珍記録でした。土田投手もその1人となりました。四国・九州アイランドリーグで成長し、2011年育成ドラフト2位で入団。そして、今年の3月に支配下登録されたばかりの苦労人。たった1球ですが、実に重みのある1球ともいえるでしょう。

 過去の省エネ勝利としては、「1球勝利」以外にも、「打者0人勝利投手」が存在します。今年5月3日のヤクルトvs阪神で、ヤクルトの久古健太郎(きゅうこ・けんたろう)が同点の8回表2死一塁の場面で登板。最初の打者・鳥谷敬の打席中に一塁走者の大和が盗塁死となってイニング終了。その裏の攻撃で久古には代打が送られましたが、チームが勝ち越したために「打者0人で勝利投手」となったのです。

 また、2000(平成12)年7月2日のロッテvsオリックスではロッテの小林雅英も「打者0人勝利投手」になっています。8回裏2死一塁の場面で登板した小林は2球目に暴投。この時、一塁走者のイチロー(現ヤンキース)が一挙に三進を狙いますが、タッチアウトでチェンジに。直後の9回表にロッテが逆転し、「打者0人勝利投手」になったのです。長いプロ野球の歴史において、打者0人で勝利投手となったのは久古と小林の2人だけしか記録していません。

 メジャーリーグに目を向けると「0球勝利」という究極の省エネ勝利投手になった投手も存在します。打者に投げる前に牽制死などでアウトを取ることで可能となる記録、日本でもいつの日かお目にかかりたいものです。

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