どうすれば東大は勝てる? エースで真っ向勝負? 奇策? 雰囲気作り? 文武両道選手の獲得?

拡大画像を見る

 東大学野球部の連敗記録が話題になっている。去る5月10日、11日の立教大戦にも連敗して74連敗。リーグワースト記録をまた更新してしまった。

 1980年代は「赤門旋風」とよばれる快進撃をみせた時代があった。1981年春には早大と慶大の両校から揃って勝ち点をマーク。秋にも早大から勝ち点を奪った。当時の東大は最下位になったシーズンでも必ず勝ち星を挙げており、2シーズン連続で最下位になったことはなかった。

 しかしそれ以降、東大が話題になるのは、プロ入り選手と連敗記録のことばかり。どうすれば東大は勝てるのだろうか? 現実的な作戦はあるのだろうか? 大学野球を筆頭にアマチュア野球に詳しい『週刊野球太郎』編集部に話を聞いてみた。

     *   *   *

◎野球は投手力!

 勝つために一番重要なのは、いい投手がいることだろう。1980年代以降の連敗を止めたのは、やはり当時のエースたちの活躍が大きい。

 2年前に60連敗を止め、今春のリーグ戦で23季ぶりの勝ち点を獲得した京大には田中英祐(4年)という絶対的エースがいる。野球は1人でプレーするものではないが、「野球は投手力」という言葉は、いつの時代でもあてはまるようだ。

 いまその存在に一番近いのは、3年生投手・辰亥由崇だろう。制球力がよく、一番試合が作れる投手で、昨年の新人戦で早大に勝った実績もある。しかし、スタミナ面での不安があり、長いイニングで抑えることはできず、試合後半に打ち込まれてしまう。もうちょっと我慢が必要か……。

◎球場の雰囲気を味方につけろ!

 エースが踏ん張り、接戦のまま試合後半に持ち込めば、「おやおや」という雰囲気が少しずつ出てくるだろう。東大が勝てるかもしれない、連敗記録がストップする試合を目撃するかも……となったら、そうしたら東大はしめたもの。守備では1アウトをとる度に、攻撃ではランナーが出るたびに、東大の応援席以外も盛り上がると、相手チームはやりにくくて仕方がない状況になる。神宮球場を味方につけてゲームを進めていけばよいのだ。

 これは高校野球でもよく見かける“戦法”だ。格下と見られた公立校が、強豪私立校と対戦した時、ゲーム終盤までその公立高校がリードしていたら、球場は異様な雰囲気に包まれる。強豪私立校は雰囲気に飲まれるように「こんなはずじゃ……」と焦って凡打を繰り返し、終わってみれば公立高が勝利していた。東大もそんな試合展開に持ち込もう。

◎狙いは秋!?

 大した根拠はないが、2005年に勝ったのも、2007年も、2008年、2010年と最近の勝ち試合はほとんど秋季リーグだ。強いて言えば、他の5大学の選手のような高校時代から野球をやり込んでいる選手と違い、東大の選手たちはやればやるだけ成長する、リーグ戦でも初戦よりも最終戦のほうがうまくなっている。日々成長を実感できることが、秋季リーグで好結果を生むのではないか、と考える事ができる。だから、春に勝てなくても、まだ諦めるような時間じゃない! 負けても負けても、少しずつ成長していき、勝ちにつなげよう!


 最後に、将来を考えるとやはり優秀な選手が入ってきてほしいところ。しかし、推薦制度がなく、野球部も全員、一般受験で入学しなくてはならない東大。甲子園経験者や高校から有望な選手が入学することは稀だ。そんな中、野球がうまく、学業も優秀な選手が現れている。センバツにも出場した都小山台高の伊藤優輔、東大野球部に入部する選手が多い芝高の現在のエース・田中裕貴といった可能性ある選手(特に投手)らが、東大を志望してくれたら、とても心強いのだが……。とにもかくにも東大を強くしてくれる選手の出現を切に願っています!

※『週刊野球太郎』は、新シーズンを楽しむネタが満載。auスマートパス、Yahoo!プレミアム、ドコモSPモードでサービス中です。
5月の『週刊野球太郎』の特集は「プロ野球 逆境の男たち~伝説はここから始まる」。東大も参考になる、高い壁を乗り越えてきた選手やチームを取り上げていきます!

関連リンク

  • 5/23 15:08
  • Scoopie News

スポンサーリンク

この記事のみんなのコメント

1

記事の無断転載を禁じます