72連敗なんてまだ甘い! 負けに負けて通算10000敗したあとに、世界一に輝いたスゴいチームがあった!

 4日に行われた東京六大学野球リーグ戦、東大vs早稲田大で、東大は0-11の大敗。リーグ新記録となる72連敗となってしまった。東大野球部はリーグ通算でも昨季終了時点で1540敗(早大はその半分以下の714敗)。まさに、負け続けてきた歴史でもある。ところが、広い世界を見渡せば、通算で10000敗を記録し、それでも地元から愛されるスゴいチームがあるという。古今東西の野球事情に詳しい『週刊野球太郎』編集部に、弱くても人気がある不思議な球団について教えてもらった。

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 通算「10000敗」を記録したのは、MLB・ナショナルリーグのフィラデルフィア・フィリーズ。1883年から存在するMLB屈指の古豪は、創設以来「万年弱小球団」として、下位に甘んじることばかり。そして、創立から125年目の2007年、通算10000敗を達成。MLBはもちろん、スポーツ界全体でも希有な大記録を作ったのだ。

 単純計算でも、毎年80敗しなければ125年で10000敗には到達しない。普通、これだけ毎年負け続ければ、ファンは愛想を尽かし、チームも他所へ移転してもおかしくはない。ところがフィリーズは、フィラデルフィアの街に愛され続けた。9999敗したあとのセントルイス・カージナルスとの3連戦は連日超満員。記録達成の瞬間には大歓声と拍手喝采が起きたという。地域の少年野球チームのために毎年球場を開放するなど、地元密着の施策を徹底して続けたからこそ、弱くても「オラが街のチーム」として愛されるのだろう。

 ちなみにこの「10000敗」達成の翌2008年シーズン、フィリーズはワールドシリーズを28年ぶりの制覇してしまう。さらには2009年にはチーム史上初のナショナルリーグ連覇も達成。もちろん、フィラデルフィアの街は「10000敗」の時以上の熱狂に包まれた。いつか勝てる日が来ると信じるからこそ、ファンは負け続けても愛することができるのだ。

 東大も東京六大学リーグの中ではファンが多いことで知られている。応援してくれる人たちのためにも、諦めることなく勝利を信じて挑戦し続けて欲しい。

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5月の『週刊野球太郎』の特集は「プロ野球 逆境の男たち~伝説はここから始まる」。フィリーズのように這い上がり劇的な優勝を果たしたチームや、今まさに逆境と戦っている男たちにスポットライトを当てます。

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