いよいよ開幕! 東京ドームの超ハイテク人工芝とは?

 2014年のプロ野球は、今日28日にセ・リーグとパ・リーグが同時開幕。プロ野球80周年のメモリアルイヤーがいよいよ幕を開ける。

 今年もさまざまな話題があるなか、開幕のこの時期にあえて注目したいのが、東京ドームの新人工芝。色鮮やかな芝をすでにご覧になっている方もいることでしょう。総工費3億円をかけて、実に7年ぶりに張り替えられた新人工芝はどのような影響を与えるのか? プロ野球の隅々まで知り尽くしている、スマホサイト『週刊野球太郎』編集部に聞いてみた。

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◎ドーム球場がきっかけで誕生した人工芝

 そもそも人工芝は、どのようにして誕生したのか。その経緯はドーム球場の誕生とリンクしている。

 1965(昭和40)年、世界初のドーム球場であるアストロドームが完成した(もちろん最初は天然芝)。「世界の七不思議」に対して「世界で八番目の不思議」という触れ込みで、当時は大注目されたドーム球場。しかし、いざ野球の試合が始まると、日光で天井が白っぽく見えてしまい、打球が見えなくなったという(これは東京ドームの誕生時にもよく聞いた話だ)。

 球場関係者は慌てて、天井をペンキで塗りつぶすなど対策を立てた。これで昼間の試合でも日光を遮り、高く上がったフライも見えるだろう……。しかし、今度は太陽光が届かなくなり、芝が枯れてしまったのだ。この問題を解決するために、人工芝が発明された。

 その後、人工芝は改良を重ねられた。クッション性はもちろん、水はけの良さなども考慮されて屋外球場でも使用されるようになる。育成に手間がかかる天然芝よりも、重宝されるようになったのだ。

 ちなみに日本で初めて人工芝を導入したのは、屋外球場だった後楽園球場だ。1976(昭和51)年のシーズンからで、球場の雰囲気は一変。物珍しさも手伝い大勢のファンが球場に詰めかけた。当時、巨人とともに本拠地としていた日本ハムは、パ・リーグ最多の1試合平均1万3600人を動員したという。

◎「超ハイテク」人工芝の影響?

 今回、全面的に張り替えられた新人工芝「フィールドターフHD(進化型)」は日本では初採用の、超ハイテク仕様となっている。従来のものより30%も芝の部分が厚くなっており、クッション性や衝撃を吸収する力が天然芝により近くなるように作られた。

 張り替え後、間もない新人工芝に、巨人の選手はやや戸惑い気味のようだ。先日行われたオープン戦で、いつもなら外野に抜けるような打球がフカフカの芝に勢いを吸収され、内野ゴロになってしまった。また、新しい人工芝に変わってからの3試合で、対戦チームも含めて盗塁成功数はわずか1つで失敗は8つ。どうやら、ランナーの足にも影響を与える人工芝のようだ。

 近年では2011(平成23)年の開幕にあわせて、QVCマリンフィールドの人工芝が全面的に張り替えられた。この時も当初の芝は軟らかく、フカフカしていることが原因なのか「三塁線に転がしたバントがなかなかファウルラインから切れない」と感想を漏らす選手もいた。

 ちなみに東京ドームでは開幕カード直後の4月5、6日に、ライブコンサートが行われる予定だ。もしかしたら、そのライブに訪れたファンが芝を踏みならすことでローラーをかけたようになり、芝のフカフカ具合が変わるかもしれない。まずは、このコンサート前後の選手コメントなどを注目してみてはいかがだろうか?


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