【本日登場の21世紀枠】大島高校てこんなところ【昨年、中学軟式野球大会で全国制覇したのは種子島中】

 連日、熱戦が続くセンバツ高校野球大会。初日からあわやノーヒットノーランあり、翌日には2試合連続サヨナラ試合があるなど、盛り上がりをみせている。

 大会5日目を迎える本日、第3試合に登場するのは21世紀枠で選抜された大島高だ。鹿児島の離島勢として初めて甲子園に出場。同校は鹿児島市の南西約380キロにある奄美大島にある高校で、野球部員30人は全員、奄美群島の出身である。

 昨秋の県大会でベスト4入りを果たし、特に強豪校の樟南高を破った点などが評価されたほか、離島のハンデを乗り越えたことも初の甲子園切符をつかんだ理由として挙げられている。この大島高について、プロ野球のみならず高校野球情報も詳しいスマホサイト『週刊野球太郎』編集部に聞いてみた。

     *   *   *

◎バカにならない遠征費!

 離島ならではのハンデといえば、なんといっても遠征費用がバカにならない点が挙げられる。奄美大島や奄美群島で野球部のある高校は4校しかなく、島外のチームとの練習試合もままならない状態。前述したように鹿児島市内とは380キロも離れており、フェリーで11時間もかかる。3年前にはフェリーが欠航して、練習試合が中止になったこともあったそうだ。

 この移動費はほとんどが個人負担であり、宿泊費は一人10万円を超えたことも。もちろん、飛行機の方が早く確実に移動できるが、フェリーの倍のお金がかかるため断念。昨春の県大会では、遠征が約2週間に及んだこともあったという。

◎「東洋のガラパゴス」の異名をとる奄美大島

 大島高校がある奄美大島は、自然の宝庫としても有名だ。UNESCO(ユネスコ)の世界遺産への登録を目指しており、現在は、その候補となる世界遺産暫定リストに「奄美・琉球」として記載されている。「東洋のガラパゴス」といわれるほど、美しい自然が残っている。

 大島高野球部ナインは、奄美大島が世界自然遺産登録を目指しているなか、海岸の清掃活動を行うなどして地域貢献活動にも取り組んでいる。また、台風などの被害も多い奄美大島では、災害時の復旧活動にも積極的に参加。こういった点も、選抜選考時に評価されたようだ。

◎実は奄美大島は好素材の宝庫

 自然の宝庫でもある奄美大島。じつは有望な選手を生み出す地でもあるのだ。島の中学は、鹿児島県でトップレベルのチームが多い。鹿児島の野球強豪校には奄美大島出身の選手が多数おり、強豪校に勧誘されて島を出る選手も多いという。阪神で活躍した亀山努も、小中学校時代は奄美大島で過ごした。

 実際に今回のセンバツに出場する重原龍成主将も強豪校から誘いを受けたが、他の中学の同級生と「島から甲子園を目指そう」と声を掛け合い、島に残ったというエピソードもある。

 練習試合もままならず、有望選手の流出などハンデを乗り越えて悲願の甲子園切符をつかんだ大島高。かつて奄美大島は戦後8年間、米軍の統治下に置かれており、2013年12月25日に、日本復帰60周年を迎えた。奄美大島の人々にとって節目のとき。ナインは奄美旋風を起こせるか。期待したい。

※『週刊野球太郎』は、新シーズンを楽しむネタが満載。auスマートパス、Yahoo!プレミアム、ドコモSPモードでサービス中です。

『週刊野球太郎』ではセンバツを大特集中! 注目選手紹介はもちろん、バックネット裏の同じ席に座り続けるラガーシャツのおじさんの生の声もお届け!

関連リンク

  • 3/25 10:49
  • Scoopie News

スポンサーリンク

記事の無断転載を禁じます