手塚治虫の生原画も初公開! 『火の鳥』に込められた思いとは?

 2013年11月から刊行が開始された手塚治虫の代表作『火の鳥』。29日には『鳳凰編』と『復活・羽衣編』が販売される。とりわけ、『鳳凰編』は全編を通して非常に人気が高いことで知られている。

 手塚プロダクション・資料室長の森晴路氏も、「そうですね。私も一番を挙げるとすれば、『鳳凰編』ですね。勧善懲悪ではなく、主人公の人間性が変わっていく、その描き方は圧巻です。読者からの人気も一番です。他には『黎明編』や『未来編』などを挙げる方が多いですね」と語る。

 そして、今回特別に見せて頂いたのが、本邦初公開となる『太陽編』の生原画だ。晩年の手塚による美しい筆致が見て取れる、貴重な資料だ。1989年に亡くなったことにより、この『太陽編』が実質的な最終編となった。

 残念ながら未完となった『火の鳥』。その結末は、決まっていたのだろうか?「先生が若い時はメモを残していたのですが、晩年はその場で描いていたので、まったくわからないですね。ただ、『一生懸命生きるとはどういうことか』『あなたは一生懸命に生きたのか』という問いだったのではないかと思います」という。
 「この作品の世界観は、先生の戦争体験がベースにあります。戦争が忘れられていくことに対する危機感と、戦争への忌避感が非常に強くありました。その裏返しとして、『生きること』を描いたのでしょう」

 手塚自身もまた、命を燃やすように漫画を書き続けた。「先生は文字通り一生懸命に生きた方です......一生懸命どころじゃないですね(笑)。夜も寝ずに作品に没頭して、休みは正月の3日間だけ。それも、アシスタントが休暇で稼働してないだけで、本人は漫画を描いていましたから。『時間がもったいない』が決まり文句でしたね。がんで入院している時も、講演や漫画の審査員をしていたくらいです。本当に凄まじい生き様でした」

 そんな手塚の情熱と世界観が凝縮された『火の鳥』は、壮大なテーマありながら、すべての人が楽しめる作品になっている。「先生は、常日頃から『マニア向けではだめ、万人に面白いと言ってもらえる作品でなくては』と言っていました。その意味で、手塚作品に触れたことがない若い方も、是非『火の鳥』を一度手に取っていただきたいですね」。


 ファンはもちろん、初めて触れる読者にとってもオススメのシリーズとなった『火の鳥』の<決定版>。
さらに、今なら全巻予約すると、もれなく付いてくる2大特典も見逃せない。手塚が死の直前に行った講演会のラストメッセージが収録されたCD「虫ボイス」と、『火の鳥』にまつわる月日を記載した特製カレンダーの豪華セットとなっている。こちらは、予約締切が2014年1月31日(当日消印有効)となっているので、あわせて是非チェックしたい。

■『火の鳥』(全11巻・四六判上製)
2013年11月から刊行開始。12月以降、月2冊刊行。
1巻 950円(税別)。2巻以降は1,700円(税別)。
全11巻揃い定価17,950円(税別)。
(発売スケジュールが変更になる場合がございます。)

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