映画『ばしゃ馬さんとビッグマウス』麻生久美子&吉田恵輔インタビュー

 11月2日に公開される映画『ばしゃ馬さんとビッグマウス』。麻生久美子と関ジャニ∞の安田章大がW主演を務める本作は、脚本家を目指して必死に格闘する「ばしゃ馬」の馬淵みち代(麻生)と、口だけはデカいがまだ脚本を書いたことすらない「ビッグマウス」の天童義実(安田)が、夢と現実の間でもがきながら、それぞれの答えを見つける姿を描く。

 監督は『純喫茶磯辺』や『さんかく』など、オリジナル脚本による映画作品で高い評価を受ける吉田恵輔。本作の主人公である馬淵は、吉田監督自身がモデルとなっている。

 今回、主演の麻生久美子と吉田恵輔監督に、撮影秘話と作品への思いを伺った。

―はじめに、麻生さんは馬淵みち代というキャラクターについて、どのように感じましたか?

麻生:がむしゃらに頑張る人、それが第一印象ですね。今回演じた馬淵のように頑張っていた時代が私にもあったので、そういうところはとても共感できました。元カレに依存するところも、わからなくはないというか......まあ、そんな時もあったなあって(笑)。

―撮影中、お二人はどんな話をしていましたか?

吉田:馬淵というキャラクターは俺自身だから、各シーンを取る前に、「この時こんなことがあったから、こういう風にしたんだ」って、結構ポンポンポンと話してたね。

麻生:その話が面白いんですよ。すごい苦労話なんですけど、笑えるように話してくれて。でも一方で、それは全部「役」に入れてほしいことなのかなって受け止めたので、心の中では重たく聞いてました(笑)。演じるときは、そのお話を参考にしてましたね。

―今回『純喫茶磯辺』に続いて、2度目のタッグとなりましたが、吉田作品の魅力とは?

麻生:吉田作品は、生々しくてリアルで、痛いというか、見てるとこっちが気まずい感じの状況に追い込まれるんですよね。でも、そこに魅力を感じます。演出の仕方も好きで、私はファンですね。

―吉田監督ご本人についてはいかがですか?

麻生:『純喫茶磯辺』で一緒した時は、「すごい男らしい変態な人だな」と思ったんです。監督と話してると「なんか変態っぽい」って思うんですよ。

吉田:それ言いふらすんですよね(笑)

麻生:だって変なんだもん! どこがって言われるとわかんないんですけど。今回は、そこはベースにありながらも、もっと深く知れたなっていう感じですね。監督の人間としての魅力、男の人としての魅力なのかな。優しくて、素敵。そういうところを撮影中にずっと感じました。役者の気持ちをすごく考えてくれる監督さんですし。やっぱり変わった方ではあると思いますが(笑)。

吉田:素敵です。もう墓に入れます(笑)

―麻生さんからベタ褒めを頂きましたが

吉田:俺、もともと麻生さんのファンなんだよ。だから『純喫茶磯辺』で出てくれるって決まったときは、それはもう嬉しかった。
でも一方で、あの作品のヒロインっていう役どころは、物語の主人公から見るキャラクターなんだよね。1人称で語るものではないというか。だから、「次はヒロインじゃなくて主役で物語の語り部としてやってほしい」「麻生さんと、もっとガッツリやりたい」って思ってた。今回それが出来て、俺はすっごい満足してる。

―麻生さんが演じたことで、吉田監督の脚本にどのような変化が生まれましたか?

吉田:良い意味で重くもなったし、明るく笑えるようにもなったね。メリハリというか、強弱が俺の脚本よりもついたんだよね。切ないところも「あれ、こんな切なかったっけ」って。脚本よりも映画の仕上がりが良かった(笑)。

麻生:嬉しい!

吉田:それに、麻生久美子は、やっぱすげえなって思った。すごいってのはわかってたんけど......「すごいよ」と思った。

―「すごい」っていう言葉に集約されてますね

吉田:「麻生久美子マジすげえ」って感じだよ(笑)。

麻生:すごいやだー(笑)

吉田:あははは(笑)。でも、脚本書いてる人間って、それが一番面白いと思ってるわけよ。例えば、小説家が自分の作品が映画化されても、小説の方が絶対良いって思うような感覚で。
今回、それを上回ったってことは色んな奇跡が起きてるんだよね。それは他の役者もスタッフもそう。いい風にハマったなって思ってるよ。

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