松井裕樹も勝てない! 超ハイレベルな神奈川高校野球5つのヒミツ

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 「神奈川を制する者は全国を制する」とは、古くからある高校野球界の"格言"のうちのひとつである。

 甲子園をかけた夏の神奈川県大会は「全国一の激戦区」といわれるほど参加校は多く、今年も全国最多の190校が参加。それだけ試合数は多く、甲子園出場までの道のりは遠くて険しいのだ。

 25日に行われた横浜vs桐光学園は、高校No.1左腕・松井裕樹を名門・横浜がどうやって攻略するか、と戦前からハイレベルな戦いになることが予想され、大いに野球ファンの注目を集めた。事実、2校とも全国レベルのチームであり「これが地方大会のレベルか?」と思わず笑ってしまうほどの好試合だった。

 なぜ、神奈川県の高校野球はハイレベルなのか? いくつかの要因を探ってみた。

1【神奈川は野球の聖地】
 神奈川県の野球の歴史は古い。日本初の日米野球決戦はなんと、今から117年前の1896(明治29)年に横浜公園で行われた。試合は一高(旧制・現東京大学の前身とも言われる)が横浜外人チームと対戦して一高が29-4で圧勝。この日本球史に残る勝利が、神奈川県野球の起点となった。つまり日本野球にとって神奈川は聖地とも言える地域なのだ。

2【ファンがアツい】
 25日に横浜スタジアムで行われた横浜vs桐光学園は平日の午後にもかかわらず約1万6000人もの観客を集めた。また神奈川高校野球界の聖地中の聖地といわれている保土ヶ谷・神奈川新聞スタジアムでは地方大会にもかかわらず徹夜組が出るなど、他県よりも熱心な高校野球ファンが多いといえる。

3【プロ入りする選手が多い】
 なんといってもプロ野球選手を輩出する県として有名。特に横浜は「プロ野球選手養成学校」と呼んでもよいほどの実績がある。投手では、あの松坂大輔(インディアンス3A)の出身校としても有名だが、他にも各球団のエース級の涌井秀章(西武)や成瀬善久(ロッテ)、野手では多村仁志や荒波翔、筒香嘉智(ともにDeNA)など...。横浜OBでプロ野球チームが作れるくらい、その選手層は厚いのだ。

4【個性豊かな指導者たち】
 スマホサイト『週刊野球太郎』の「打倒!松井裕樹サマー」に詳しく書かれているが、神奈川県はそれぞれの強豪校の監督たちが個性的で、指導理念や指導方法もバラエティに富んでいる。

 例えば横浜の渡辺元智監督と小倉清一郎コーチについて、松坂大輔は「野球に対する"心構え・姿勢"は渡辺監督に教わり、"技術"は小倉部長(当時)から教わりました」とコメントしているように「プロ顔負け」の高いレベルの指導することで長い間、強豪校の地位を守り続けているのだ。

5【甲子園成績がスゴイ】
 甲子園に出場した神奈川県代表の成績がまたスゴイ。夏の甲子園でいうと、過去10年間、神奈川県勢がベスト8以上の成績を残した年がなんと5回もある。特に2008年の90回記念大会は2校出場したが、慶應義塾(北神奈川)がベスト8、横浜(南神奈川)がベスト4とともに上位に進出し、神奈川のレベルの高さをみせた。また近年では2010年に東海大相模が準優勝を飾っている。

 ちなみに神奈川の参加校190校に対して最も少ないのは鳥取の25校で、その差はなんと7.6倍。先日、敗戦した桐光学園などは「(神奈川県ではなく)他の県で出場していたら甲子園に行けたのでは?」と想像させる実力を持った神奈川の高校は正直、ある。しかしながら、そんな厳しい環境に負けず、むしろそれを励みにして戦い抜く神奈川球児たちの"誇り"や"プライド"こそが、神奈川県勢のレベルの高さの秘密ではないだろうか。

 注目の神奈川大会決勝戦は29日に予定されている。今年も神奈川県勢は甲子園で暴れてくれるだろうか。いずれにせよ、どの学校が出場しても「神奈川県代表校」は注目されること間違いなしだろう。

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