夏の甲子園の呪い? 大活躍するとプロで超一流の投手にはなれない?

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 熱戦続く高校野球地方大会。特に注目なのが、桐光学園・松井裕樹。高3最後の夏に有終の美を飾るのか、興味は尽きない。しかし、実は甲子園に出ないほうが、将来"超一流"になれるかも......そんなジンクスがあるのをご存知だろうか。スマホサイト『週刊野球太郎』の連載「高校野球ジャーナル」からこのあたりのことを紹介してみたい。

 日本プロ野球の歴史でわずか21名しかいない名球会入りの条件をクリアした投手(退会者も含む)の中でも、例えば、400勝・金田正一(元国鉄ほか)、鉄腕・稲尾和久(元西鉄)、サブマリン・山田久志(元阪急)......彼らレジェンドたちの多くは、実は高校時代に甲子園のマウンドを踏んでいないのだ。

※「名球会」......投手であれば通算200勝利以上、または通算250セーブ以上、打者であれば通算2000安打以上を記録(MLBの記録も合算)すると入る事ができるプロ野球関連の一般社団法人。

 この21名中、甲子園に出た選手は7名いるが、最後の夏に全国の舞台に出場したのは、堀内恒夫(元巨人)、東尾修(元西鉄)、工藤公康(元西武ほか)、佐々木主浩(元大洋ほか)、高津臣吾(元ヤクルトほか)の5名しかいない。ちなみに、高津は当時控え投手だったため「甲子園のマウンド」には立っていない。また、堀内の場合、出場した第45回大会が記念大会のために出場校が多く、会場が甲子園だけでなく西宮球場も併用。堀内の甲府商は西宮組に入ったために「甲子園」で投げることはなかった。

 結果、3年生の夏に甲子園で投げたことがあるのは、東尾、工藤、佐々木のたった3名ということになる。そして、最後の夏に全国制覇をした投手は"ゼロ"!

「夏の甲子園の優勝投手=プロでも長きにわたって大活躍」という印象を持っている方が多いかもしれないが、実はそうでもないのだ。"ゼロ"となれば、まるで甲子園のマウンドの呪い......とは言い過ぎだろうか。

 最後の夏だからと過酷な状況下で連投したツケが、その後の野球人生に影響を与えたというわけでもないのだろうが、"名球会レベル"というくくりでみた場合、甲子園に出なかった投手のほうが、息の長い選手生活を送るケースが多いのが皮肉だ。

 この夏、果たして、松井裕樹は甲子園に出ることができるのか? そして優勝し、このジンクスを破ることができるのか?

 気が早いが、野球ファンの期待を背負う投手だけに、そんなことも気にしたくなってくる。

高校野球ジャーナル(7月23日更新):地方大会も見逃せない理由~最後の夏と「名球会」の意外な関係~

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  • 7/23 17:30
  • Scoopie News

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