鈴木寛×田中良和が語る「インターネット選挙」と「オリンピック」

 3日、参議院議員の民主党・鈴木寛氏とグリー株式会社の田中良和社長がニコニコ生放送の番組で対談した。その中で、「インターネットと政治」「インターネットと五輪」について語った二人の様子をお伝えしたい。

田中:よろしくお願いします。今回でインターネット選挙運動が解禁になりましたが、ネット事業者として一番嬉しいのは、政治家の方がインターネットを身近な「自分ごと」として捉えてくれるようになったことですね。

鈴木:確かに今回の解禁で、国会議員はみんなFacebookやTwitterを知っている状況になりました。

田中:インターネットを使うことで、発信側も受信側も能動的になるのはいいことですね。

鈴木:そうなんです。日本の最大の問題は国民が「受け身」であることですから、状況が変わることを願います。あと、僕は「ロングテールアジェンダ」という概念を提唱したい。メディアが争点にあげるのはせいぜい3つほどですが、実際に大事になる争点はそれだけじゃないはず。今回の解禁が、有権者が自分の気になる論点に目を向けて議論するきっかけになってほしいです。

田中:政治全体を見ていると、日本全体の国力が強くなってほしいですね。現状では身内での「パイの奪い合い」になっている気がして。

鈴木:確かにそうですね。「人口」と「イノベーション」が国の力を作ります。人口が減少していくのであれば移民政策を取り入れたり、高等教育にお金を出すなどイノベーションに投資する必要があります。「投資」という概念をもっと政策に取り入れたい。

田中:自分は政治の仕事をしている人を尊敬しています。みんなが文句を言うけど、自分ではやろうとしない仕事ですから。自分たちで選んだ政治家はきちんと応援していかなければいけないと思いますよ。

鈴木:ありがとうございます。政治に持ち込まれる案件は「どれも大事」というものに優先順位をつけるジレンマが付きまといます。どれがベストな順位なのかを色々な人と話しながら決めていきたい。

鈴木:東京への五輪招致に力を入れていますが、田中さんが今後、社会的に実現したいことなんですか?

田中:オリンピックでも何でも、自分たちの持っているものをビジネス以外で応用したい。違う業界の人とやると学びも多いですから。

鈴木:オリンピックとITとの繋がりでいうと、僕は新しい国立競技場をITを押し出した次世代スタジアムにしたいですね。スポーツはもちろん、エンターテイメントコンテンツも手がけるような。カメラを数百台つけて、スタジアムの地下に置いてあるコンピュータで動画の編集をする。日本はこの狭い土地の中に30台もスパコンがあり、これは世界的にも例を見ないことです。全国で100万人が試合をパブリックビューイングができる環境だって作れるんです。みんながテレビで見ていたオリンピックが、ITオリンピックになる。ソーシャルゲームも絡めて、新しい価値やかかわり方も作れる。ITの各企業が、それぞれの持ち味を出して関わってもらいたい。

田中:ぜひ協力させてください。お金のためではなく。アドビ社が実施したアンケートで、日本は「世界一クリエイティブな国」と出たそうです。当の日本人自身はそれに気づいていない状況ですが。

鈴木:震災の時には多くのネット関連企業に協力いただいた。世界で一番落ちないウェブを作ったり、コンテンツを作ってもらったりした。今度はオリンピックで日本の力を再結集させたいですね。

関連リンク

  • 7/5 19:35
  • Scoopie News

スポンサーリンク

記事の無断転載を禁じます