"開票されなかった"選挙――何が起きた? 小平市の住民投票

 先月26日、参院選が話題となる中、密かな注目を集めていた選挙がありました。ところが、その選挙は「開票されずに」終わってしまったのです。一体何が起きたのでしょうか。

 その選挙とは、東京都小平市で行われた、都道建設計画の賛否を問う住民投票。地方自治体は、条例を制定して住民投票という形で政策の賛否を住民に直接聞くことができます。近年は市町村合併についての住民投票が多く行われていました。

 あまり知られていないのですが、住民投票では、投票に色々な条件を付け加えることができます。2003年、長野県の平谷村では中学生に投票権を与えたことが話題となりました。今回、小平市は「投票率が50%未満なら住民投票は成立しない」という要件をつけていたことで、その是非が議論を呼んでいました。

 そして選挙当日、投票率は35.17%という結果となりました。規定の50%に満たなかったため、この住民投票は「不成立」に。不成立の場合、投票された5万1010票が開票されることもありません。規定によると、投じられた票は90日間の保管期限後にそのまま廃棄されることになります。

 住民からは「投票の結果だけでも公表してほしい」という声も上がっています。せっかく投じた一票が無駄になってしまうのは悲しいことです。都議選や参院選を前にして、一票の重みを改めて感じさせる出来事だったのではないでしょうか。
(NPO法人YouthCreate)

関連リンク

  • 6/12 18:50
  • Scoopie News

スポンサーリンク

記事の無断転載を禁じます